僕の回答を聞いて、、ユイさんは安堵の表情、、と言っていいと思う、、そんな表情を浮かべていた。
僕がショウ子さんを指名することを唯一知っていたリカさんは、ショウ子さんのほうを見つめていた。
当のショウ子さんは、、努めて平静を装おうとしているように見えた。
「ショウ子、、、」
リカさんが沈黙を破った。
「、、うん、わかってる」
嫌々、とは少し違うのだが、望まれていないことは間違いない、、、僕も複雑な気持ちになってきていた。
それを察したのか、
「ショウ子さ、、『減るもんじゃない』って言ったら怒るだろうけど、、アキト君が気を遣っちゃうからさ、、、」
「そ、そだね、、アキト君、ごめん、、、どうぞ。
、、、何だか、、私を選んでくれて嬉しいかも」
「そだね、、私かと思ってたから、ちょっと嫉妬、、かな」
リカさんもショウ子さんも、、嘘をついて場を和ませてくれる。
いざ、、「どうぞ」と言われても、、何から始めていいのか、、、
僕のほんの1メートルほど先に座るショウ子さんを見つめ、、僕は固まってしまっていた。
「どうしたの?アキト君」
「え、、あの、、どうしたらいいのか、、、」
「あ、、そうだよね、、ユイ、、座席、逆向きに戻すからさ、私らはそこで、、出来るだけスペース作ろ」
「ちょ、、ちょっと、、見てるつもりなの?」
「当たり前よ、、それも約束したでしょ?誰が選ばれても恨みっこなしで『見守る』、ってね」
作業は二人でしてくれて、その間僕は裸でタオルを巻いただけの姿で、ショウ子さんの横に座る、、、
ショウ子さんの「体温」が伝わってくるほどの距離に、、、
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