当日を迎えた。
(今日、、童貞卒業かも、、、)
そう思うと、昨夜はろくに眠れなかった。
リカさんの指示通り、昨日の夜もしっかり、自分で抜いた。
「まず、事前に出来るだけ一人でしてきなさいね。そうすれば当然、当日逝きづらくなるわよ」
これがリカさんが授けてくれた策のひとつだ。
「あと、、当日はまず私が全力で一回抜いてあげる。というのは、ユイとショウ子との間で『3回だから、ひとり一回ずつ、責任持って抜こうね』と言ってあるの。
逝きやすい一回目を、、たぶん一番上手い私がしちゃえば、もしかしたら二人とももうアキト君を逝かせられないかも」
それにしても、、この「ゲーム」にユイさんとショウ子さんの二人がよく同意してくれたものだな、、と。
リスクもあるのに、、、
「わかってないわね、、二人もけっこう楽しんでるのよ。
アキト君、、カッコいいしかわいいしね」
「そ、そんなこと、ないですよ、、僕なんて、、
でも意外です、、ユイさんも、それにショウ子さんも、、、」
「うん、ユイはああ見えてノリはいいよ。ショウ子に関しては、『いざとなれば私がアキト君を守ってあげないと』、みたいな感覚かな」
「でも、、僕が勝ったら『何でもあり』、なのに、、、お二人は負けない、って思ってると?」
「うん、、そこは私が『刷り込み』しといたから」
「『刷り込み』?」
「うん、『アキト君、私の口でけっこうすぐ逝っちゃった』って大袈裟に言っといたから。
もし、なかなか逝かなかったってホントのこと言ってたら、二人は参加しなかったかも知れない、、、
だからあの二人、負けることはない、って思ってるよ」
何だか、、「闘志」が湧いてきたような、、、
簡単に3回も逝かされてしまうのって、何だか完全に「子供扱い」と言うか、、、
意地でも抵抗したくなってきた。
「それにね、『アキト君に気に入られちゃったみたい』、ってこれも大袈裟に言っといたから」
「え、、そうなんですか」
「あ、そう言っておけば『万一負けても、アキト君はリカを選ぶ』、と二人は思うからね」
「ああ、、そういうことですか、、、あ、でも僕は、、リカさんも好きですよ」
「リカさん『も』、だね」
リカさんとのおしゃべりはとても楽しかった。
「あ、、アキト君、早いね」
待ち合わせ場所に、最初に現れたのはショウ子さんだった。
※元投稿はこちら >>