「私に声を掛けてくれる方、、いるでしょうか、、
、」
「気休めかもだけど、君なら男が放っておかないよ」
文香が照れ笑いを浮かべる、、、文香の笑みが見れて少し安心した。
「少しずらして我々もブース席から見てるから、、、麻由ちゃんもね。
旦那、、せっかくいらしたんだ、ブースで幾つか打ち合わせをしたいんだが。
それと麻由ちゃん、、このリングをつけて」
何やら真壁から渡される。
「何です、これ?」
「新しいシステムで、リングをつけた女性は『今日は見学オンリー』というサインだ。これをしていれば原則、声を掛けられない」
「あ、、ありがとうございます。してなくても声、掛からないですよ。今日のお客さんは文ちゃんのほうに行きますよ」
文香は顔を赤くして、
「そ、、そんなこと、ないですっ」
と謙遜の言を述べ、真壁に促され勤務についた。
「仁志、、文ちゃんが入るから、、、よく見ててやって」
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