「そうか、、大変だったね」
私の報告を一頻り聞き終えての、夫の第一声だった。
「で、、明日の出勤初日にも私に居て欲しいらしいのよ」
私はようやく夫に本題を切り出した。
「うん、わかったよ。明日菜のことは任せて」
「いや、、そうじゃないのよ、、、あの店に私ひとりでは行けないでしょ?」
夫は怪訝な顔をする、
「どうして?」
「もし店内に居て、声掛けられたら困るわよっ」
ああ、、そういうことか、、、という表情を夫が浮かべる。
「じゃあ明日菜を預けてついて行こうか」
、、、それもどうかと思うが。
「文ちゃんの現場、、、見たいの?」
率直に尋ねてみたが、
「いや」
即答だった。若い子に興味はないのかしら、、、
「俺の関心は2つだ。まず、俺たちの店でもあるんだから今後の『エース候補』なんだから見ておきたい。それと事情が事情だ。従事することで病みが深まるようなら止めないと、な」
夫の言うとおりだと思う。
「いずれにせよ情報が少な過ぎてさ、、、いったいどんな子なの?」
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