「いらっしゃいま、、あ、オーナー、、お疲れ様です。あれ?文ちゃんも?」
「お疲れ様です、、店長、オーナーはやめて。恥ずかしいよ」
私たちは以後のことを相談するために、自分たちの店に立ち寄った。
「、、少し飲む?文ちゃん」
私は敢えてアルコールを勧めた。文香も飲みたい気分だったようだ。
私も文香に付き合うべくあまり得意ではないアルコールをオーダーした。
「どう、、だった、って私が聞くのも何なんだけど」
私が切り出すのを待っていたかのように、
「あの、、お聞きしてもいいですか?」
文香は私に聞きたいことがあるらしい、、、
「構わないわよ」
「、、あの、、やっぱり恥ずかしいっていうか、悲しいというか、、、どんな感情が一番ですか?」
改めて尋ねられると、さっき見られていたことを思い出し、恥ずかしい気はするが、、、
「やっぱり恥ずかしいよ、、文ちゃんにあんなとこ見られて」
「ほんとにごめんなさい、、私のために麻由さんがあんなことされて、、、」
泣きそうな表情で詫びる文香だが、、私にとっても「仕事」なので割り切っている、と答えた。
「私も、、明日はそのつもりです」
それが文香の結論のようだ。
「あの、、明日も麻由さんはいらっしゃるんですよね?」
どういう意図だろう、、、
「まだ決まってないわよ。やはり居ないほうがいいなら真壁さんに言って外すけど、、、」
私の言葉を遮るように、文香は私の同席を希望した。
「恥ずかしい思いをするかも知れませんが、それ以上に怖いし、、、」
真壁なら、いい人だ、と断言できるが、、文香自身が望むなら、、、
私は夫と真壁に、文香の意向を伝えた。
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