「話は決まりだ。実地研修は二段階だ」
「二段階、、ですか」
文香は緊張した様子で真壁オーナーの話を聞く、
「まずは『見学』、そのあと実際に君に、ね。『見学』の段階で気が変わるかも知れないよ」
「、、、大丈夫です」
戸惑いを隠せないようだが、文香は力強く返答した。
「じゃあ、、そういうわけだから麻由ちゃん、、、明日『お手本』見せたげてくれる?」
えっ、、、?
「、、、な、何言ってるんですか!?無理ですよっ」
文香も、驚愕の表情で私を見る、
「といっても麻由ちゃんしかいないし、、急にお手本なんて手配出来ないよ」
そう言いながらも嬉しそうな表情をしている。
「、、だ、誰を相手にするんですか」
困ったような、でいて拗ねたような顔をしてみせる。
「俺と仁志しかいないだろ」
「ぜ、、絶対嫌ですっ!」
結局、、主人の了解を得ることが出来れば、とその場を逃げてきた。
文香が困っているのだから、、出来るだけの力にはなってやりたいが、、、
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