「え、、?俊樹さん、大沢を?!」
時々、主人の言動には驚かされることはあったが、、今回はその比ではない。
「ああ、、もちろん麻由の同意があれば、だがな」
真壁オーナーの話によると、一族経営から外される大沢本人を、主人が引き取る、というのだ。新店舗の店長として。
「三年修行が済めば、真壁さん同様に店の権利をやる、って条件でな」
まったく、、呆れてたというか、、、
「嫁さんを犯した男を雇い入れるとか、、さすがの俺も呆れる、、『寝取られ』嗜好の超・強力版とでも言おうか、、、」
これには真壁オーナーも言葉を失っている。
「おいおい、人を『寝取られ嗜好』にさせた二人が、えらい言われようだなぁ」
「はははっ、、確かにな」
「ちょ、ちょっと、、俊樹さん、『寝取られ』るの、
好きになっちゃったの?!」
一瞬、張り詰めた空気になっていたが、一気に和んだ。
「ま、さっきも言ったように麻由が賛成してくれれば、な」
、、やはり賛成はし兼ねるが、、反対しないことにした。
「その代わり、あっちの店舗には絶対私は行かないからねっ!」
「、、そうだな」
「これくらいにしよう、麻由ちゃん、橘さん、、、子供の前でする話題じゃない」
~第一部 完~
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