「どうしたの?島田さん」
私の唇から離れはしたが、胸には触れたまま大沢は島田のほうを向いた。
もう一方の手は、逆らえぬよう私の手を押さえつけている。
「あのさ、思ったんだけどさ、、、」
島田は視線を夫のほうに向け、
「この女さ、、旦那が見てなかったらどうだろな、と思ってさ」
つまりは、、島田は夫を「退場」させようと言ってるのだ。
「なるほど、、、橘さん、どう思いますか?」
「俺に聞かれてもな、、、好きにしろよ」
え、、、見守ってくれるはずじゃ、、、
でも「弱味」を見せてはいけないところだ。
「じゃあ、、橘さん、そういうことで。車ででもお待ちいただけます?」
夫は躊躇いも見せず、車に戻っていった。
「、、、不安なの?麻由ちゃん」
ニヤニヤしながら、相変わらず胸を揉みながら、私に問う。
「かえってそのほうがいいわよ、、旦那にこんなの、見られたいと思う?」
私は、目一杯強がってみせる。
「それは嘘か真か、、すぐに判るさ」
島田も加わって、いよいよ二人がかりでの私の「処刑」が始まった。
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