私は、文香にはこのあとも「仕事」があるということを伝え、そして文香が輪姦される様を見た上で慎吾が会いたい、と言っている旨を伝える、と約束し、慎吾には帰ってもらった。
文香は、慎吾に醜態を見せたショックで、今日の接客は先程の一回だけにし帰宅した。
慎吾には、自分から連絡する、、と言っていた。
待たせていた夫のいる席に戻り、次第を報告した。
「我々に出来るのはここまでだろう、、あとは文香ちゃん次第、、慎吾くん次第だ」
複雑な、、気持ちだ。
「慎吾くん、、少し俊樹さんに似てる、、、
ねぇ、、今ここでこのリング、、外してもいい?」
こんな気持ちは初めてだ、、、
この間から、文香が凌辱されてるのを立て続けに見せられ、、何だか自分もめちゃめちゃにされたい、、自虐的な気持ちになった。
「構わないよ。麻由がそうしたいなら」
文香も、今の私と同じ気持ちだと、、思う。
愛してくれているなら、全てを受け止めて欲しい。
慎吾くんも、文香の全てを受け止めるつもりらしい、、、
そして、、夫も私の全てを受け止めてくれる、、
私は、、もしかしたら文香が羨ましかったのかも知れない、、、
根本は、愛してもない男から辱めを受けるなんて嫌だ。それは文香も同じだろう、、
しかし、それを上回ってしまったのが、私たちのカラダが知ってしまった「快楽」で、文香と違うのは、彼女は今のところ、潜在意識のなかで「カラダの快楽」を求めていて、、私が求めているのは、夫、俊樹の「視線」、というより「愛」である。
言いたくはないが、私は「容姿」で男から寵愛を受けることはしばしあった。
そして、そんな男に限って私そのものではなく、「私のカラダ」を求めてきたに過ぎなかった。
そのために、、私は汚された。
「こんな私でも、本当に愛してくれますか?」
私は、結婚し、子供まで授かった今でさえ夫の気持ちを試し続けている。
信じていないのではない。
ただ、、愛を確かめることで安らぎを得たい、、、
文香の求めているのものも、、きっと同じだ。
私は、夫の目の前でリングを外した。
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