瑞穂は、先程の可奈に負けないくらい気丈な目で、不快感を露わにした表情で私を睨んだ。
「そんな怖い顔しないでよ。瑞穂ちゃん、援交が初めてなわけではないでしょ?御礼も恐らく少なくはないはず。割り切って相手してよね」
思い悩む表情の瑞穂だが、
「とにかく、、二人は先に帰らせてください」
予想外といっていい申し出だった。
「それはダメ。可奈ちゃんだって君たちの前で恥ずかしいことしたんだ。次は瑞穂ちゃんの番だからね」
また瑞穂の表情が怒りをおびる。少し間を開け瑞穂が反論する。
「確か私は拒否権があるんですよね、、ふたつ」
そこへ可奈と景子が戻ってきた。
「あの、、帰っていいですか?」
景子の問いに、私は先程の瑞穂の要求を鑑み、
「勿論だよ。ありがとう。あ、瑞穂ちゃんは未だ残るから。二人で先に帰って」
景子は驚きを隠せぬ顔で瑞穂のほうを見たが、
「うん、、ちょっとだけね。可奈をお願いね」
瑞穂は残ることについては同意した。
私は一度服を着ると、
「下のラウンジで何か飲みながら話そう。勿論アルコールという訳にはいかないけどね」
私は体力、精力を回復させる時間が欲しかった。
時計は3時前を指していた。
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