「君さ、、そんな勝手が通ると思うの?だいたい一人で決められることじゃないでしょう?」
私は二人のほうを見た。
「キャンセルならお金は返してもらうし、このホテルの支払いも君たちにしてもらうけど?」
可奈が目隠しのままなのをいいことに、私は二人と目を合わせながら可奈に詰め寄った。
「、、、いくらですか?ホテル代」
可奈は私に問うた。
「2万ほどかな、、、それプラス可奈ちゃんは二人に5万ずつ払わないとね」
「そんな、、、」
可奈は絶句した。ホテル代はそこまで高額ではないかも知れないが、瑞穂と景子に弁済しないわけにはいかないだろう。
瑞穂の弁だと、そんな借りを作ることは可奈のプライドに関わるはずだ。
「お金の問題だけじゃないよ。君が約束を違えるということは、今日一日の我々3人の時間を無駄にする、ということだし」
私は厳しい口調で可奈を責めた。
景子はやや複雑な表情で聞いていたが、瑞穂は笑みを押し殺しているように見えた。
「、、、わかりました。やります」
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