「あからさまに景子を気に入った、っていう態度を出してくれますか?景子には景子で、困ったような態度を取らせます。その様子を見て可奈は、『あ、、景子を選ぶ気なんだ』と思うので」
逆にそれでは可奈が気分を害して帰るとか言い出すのでは?と懸念したが、
「そんな、負けを認めるような真似は可奈ならしません」
瑞穂の回答には妙な説得力があった。
指示させた通り私は景子を気に入った、という素振りを、隠しているようにあからさまに出して見せた。
景子の苦笑いも演技であるならば大したものだった。
途中、瑞穂から可奈に、
「予想通り景子が気に入ったみたいだね」
とメールすると、
「、、、そうだね」
と、不機嫌そうな返事が返ってきたらしい。
瑞穂の策略は見事にはまった。
私たちはいよいよ場所をホテルに移した。
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