「そんなこと言ったって、、ヤラねえと終わらないし、由貴も帰れねえぞ?」
もう歯止めが利かないのか、安達は拘束姿の私の背後に迫った。
「お、落ち着いてよ。したことにすればいいじゃない!」
私の言葉に、安達の動きが止まった。
「したことに?」
「そうだよ。沙希たちには30分くらいしてからそう言えばいいよ。
ね?そうしよ?
それなら舞衣を裏切らずに済むし、内緒にしたげるから」
安達は考え込んでる様子だった。
何を考えることあるのよ、、、あなたの好きなのは舞衣でしょ?
舞衣を裏切らないで。
しかし、安達の口から出た言は予想外の提案だった。
「なら、、間を取ろうぜ、、由貴」
またしても折衷案を提示されることになった私は、
「、、どういうこと?あいだって?」
安達が言うにはこうだった。
簡潔で言えば、私を抱くのは諦めるが、すっきりはさせろ、と。
この二日間で、私の性の知識は倍増したと思う。
以前なら解らなかったかも知れないが、安達の言う『スッキリ』の意味するところは今の私には理解できた。
理解は出来ても同意はし兼ねた。
「ど、、どういうこと?わかんない」
私ははぐらかした。
「手は今の由貴は使えないから、、口でしてくれ」
何の遠慮もない、安達の要求はタチの悪い、度の過ぎたものだった。
「ふざけないで!私の話聞いてた?それでも十分に舞衣への裏切りじゃない!」
しかし、次の安達のひと言で、私の心は折られ、一転して不利な立場に追い込まれる。
「いいじゃん由貴、、お前昨日、大塚にヤラれたんだろ」
私は一瞬、、頭が真っ白になった。
「、、、聞いたの?」
私は言葉を絞り出したのと同時に、涙が溢れるのを感じた。
レイプされたことを知られた、、、
ショックで思考が停止した。
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