「何するかって?答えるまでもないと思うけど」
明言は避けながらも、どう考えても沙希はまた私を凌辱するつもりに違いない。
「今日みたいなことするなら行かない。言ったとおり親に話して警察に行く。私は本気だから」
最後の手だ。私は逆に沙希を脅した。
ほとんど間を入れず、沙希から返事がきた。
「行けば?その代わり恥かかせてやるから。
由貴のレイプ動画ならクラスの男子、喜ぶよ」
レイプ、という言葉にドキッとした。
そうだ、、、私はレイプされた。
初体験とか、そんなロマンチックなものではない。
犯されたんだ。
泣き叫んで犯されてる姿も嫌だけど、それどころか犯された私は途中から明らかに感じていた。
それは送られてきた動画でもはっきりわかるほどだった。
情けなく喘ぎ声を出して、身をよじらせている。
こんなのを、同級生の男子に見られるくらいならほんとに死を選ぶかも知れない。
返信できないでいると、また沙希から連絡が入った。
「由貴、もう一回だけ来てよ。それで動画も消したげるし終わりにしたげる」
どうしたらいいのか、、、
もう一回、というのはもう一度今日のように犯される、ということだろう。
それで動画も消され、二度と襲われなくなる、、、
果たして、、信じていいのか。
「一晩だけ考えさせて。明日のお昼までには返事するから。お願い、沙希」
私の言を沙希は聞き入れ、少しの猶予を得た。
あくまで明日の午後、再度のレイプ、、拒めば動画をバラ撒かれることには変わりはなかった。
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