桃子は競りまでの2日間は、狭いながらもテレビもある個室に入れられ、比較的ゆっくり過ごせたが、それでもこれからの不安で胸が潰れそうになることもあった。
写真撮影や身体検査の為に部屋から出されて廊下を歩かされている時に、台車に載せられた小さなゲージに、身体を曲げられて押し込まれた裸の女が運ばれて来るのにすれ違った。
年齢は40過ぎだろうか。
ゲージの中でも後ろ手錠を掛けられ、口はボールギャグで塞がれ、全身が脂汗にまみれて苦痛の表情を浮かべている。
身体検査の部屋で、桃子が婦人科診察台に載せられて検査を受けてると、桃子より幼い裸の女の子が連れて来られ、検査を受けている桃子の姿を見て小さな子供のように怯えて泣き出した。
「嫌だー!菜月、あんなの嫌ー!」
と泣き叫ぶが、連れてきた女から激しく頬を平手打ちされ、床にしゃがみこむ。
その子も、桃子が検査が終わると二人掛かりで検査台に載せられ、無理やり足を拡げられていた。
桃子が小さな声で「可哀想..」と呟くと、桃子を連れてきた男が
「お前は素直だから、競りの前は楽にさせてやってるが、逃げようとしたり逆らったりしたらとうなるか、いちおう見せておこう。」
と言って、桃子を地下の部屋へと連れて行った。
明かりが点いてない暗い部屋に入ると、汗と尿と便の凄まじい匂いがする。
奥から低い呻き声のようなものが聞こえるが、人間のものとは思えなかった。
男が小さな明かりを点けると、薄暗い中に恐ろしいものが見えた。
さっき廊下ですれ違ったような女を入れた小さなゲージが、横に4つ並べられ、その上にも縦に2段重ねられている。
その8つのゲージの全部に、裸の女が詰め込まれていた。
皆ゲージの中でも後ろ手錠をされ、口をボールギャグで塞がれている。
排泄物は垂れ流しなのだろう。
上のゲージの女の出したものは、下のゲージの女の身体に落ちてくるのだ。
中の女たちは虚ろな目をして、身体は排泄物だけでなく色々な傷で被われている。
中には傷が腫れ上がって膿が流れ落ちている女もいた。
あまりの恐ろしさに息を飲む桃子に、男は
「もともと大した価値も無いくせに、逆らったり逃げようとした連中だ。」
と教えた。
桃子が思わず、
「これじゃ、死んじゃうんじゃ..?」
と聞くと、男は
「死んだって構わない連中だ。
生きていても安値で売られて、多分スナッフビデオに出されるか、食人趣味の客の食材だな。」
と事も無げに答えた。
桃子は激しい悪臭にむせながら、自分が食べられる為にこんなゲージに入れられる事を頭の中に描いた。
「豚さんみたいに..されちゃうんだ..」
これほどの光景を見せられながら、性器が潤んでくるのを感じる程、桃子の変態度は強かった。
悪夢のような薄暗い部屋から明るい廊下に出された時、桃子は急に、自分の内股が濡れているのを男から見つかるのではないかと、現実的な15歳の女の子らしい羞恥を感じた。
ところが男はそれを分かっていたらしく、
「お前もやはり、こんなのを見て興奮する変態女なんだな。
心配するな。けっこういるんだ。」
と事も無げに言った。
そして桃子を元の部屋に戻すと、ドアを閉める時に、
「オナニーしたいなら、今のうちにしとけよ。
女をあんな風に監禁する趣味の人に買われたら、オナニーも出来ないからな。」
と言って立ち去った。
桃子は激しく指を使った。
頭の中では、桃子は下のゲージに入れられ、上にはお母さんとお姉ちゃんが入っていた。
大好きだった二人が、泣きそうな顔で出してしまった排泄物を、下で身体に浴びている自分を想像した。
そして、やがて引き出されてデッキブラシで乱暴に身体を洗われ、屠殺場に引き出される。
お母さんとお姉ちゃんが見てる前で、私は残酷に、でも可愛く死んでいくの..。
そんな想像をしながら、桃子は何度も逝った。
そんな様子を監視カメラで見ながら、奴隷商人達は、
「滅多にない淫乱で特殊な性癖の少女だ。高く売れそうだ。」
と話あった。
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