治人は複数の奴隷を所有しているが、1人づつ調教するだけでなく、一度に複数の奴隷達を調教することも行った。
由利子も、何度か他の女奴隷と一緒に、複数調教の辱しめを受けている。
お互いを競わせて、苦痛、屈辱、羞恥に耐えさせ、一方の奴隷を、もう一方の奴隷より優れていると判定するのだが、競わせるための責めは通常よりはるかに厳しく酷いものだった。
普通のSが行う、どちらがフェラが上手いか、等の遊びは全く無かった。
鋭く尖った三角木馬にどちらが長く跨がれるか。
グリセリンの原液に炭酸を加えた大量の浣腸液を注入しての我慢比べ。
乳首やビラに電極を挟んでの通電。
事前に括約筋を伸ばし柔げる準備等無しでの、いきなりの医療器具挿入による膣やアナルの拡張比べ。
治人は女を責めるは、自宅の拷問部屋に限らなかった。
雪の降りしきる極寒の夜、一般車両が通らない旧道のガードレールに、由利子ともう一人の女奴隷を並べて厳しく縛り付け、乳首やクリトリス、ビラには重い錘をぶら下げて放置し、自分は暖房の効いた車内からそれを見ていると言う拷問もあった。
寒さのあまり縛られたまま失禁し、足に流れる自分の尿の温かさを感じたと思ったら、数分後には足元に溜まった尿が凍り、車のライトでキラキラ光るほどだった。
そんな極寒地獄の中、由利子は意識を失いかけたが、幸い対戦相手の女奴隷が泣き叫んで治人に助けを求めたために救われたのだった。
何度かそのような複数の奴隷調教を経験したが、やはり初めて顔を合わせる女性に自分の裸体や惨めな姿を見られるのは恥ずかしい。
しかし由利子は、
「ご主人様の女奴隷の中では、忍耐力もご主人様への忠誠心も私が一番優れてる..」
とまで思いこむようになり、他の奴隷との一緒の調教は、羞恥こそ感じるものの、嫉妬等は感じず、むしろ優越感を感じる程になっていた。
だからその日、治人から
「今日は他の奴隷と一緒に責める」
と謂われた時も、内心では
「嫌だわ..。若い女の子だったら、私の身体や肌の衰えが目立っちゃうわね。
でも、ご主人様から激しく責めて、最後に可愛がるのは私の方よ..。」
と精神的な余裕さえ感じていた。
由利子は女体拷問部屋の、厚く大きく頑丈な板の上に、全裸で四つん這いに近い姿勢で固定された。
板はわざと荒削りに仕上げられていて、詰めれば三人の女奴隷が並んで乗ることが出来る。
女奴隷を縄やベルトで縛り付ける金具やリングが所々に取り付けられていた。
荒削りの表面には、何人もの女奴隷の、汗と涙と愛液、それに血と尿が染み込んだ黒い染みが着いていた。
四つん這いとはいえ、足はかなり大きく拡げられている。
そして足首と膝のあたりで、板にベルトで固定された。
手も肘を曲げた形で、手首と肘でベルトで板に固定される。
土下座を仕掛けて、這いつくばってるような姿勢だ。
それから目隠しと耳栓をされ、ここまで穿いてきた自分のショーツを口に押し込まれ猿轡にされた。
そして由利子はしばらくそのまま放置された。
「もう一人の女奴隷を連れてくるんだわ。」
由利子が思っていたとおり、しばらくして自分の左隣に一人の女性があがって来た気配がした。
自分と同じ姿勢で固定されてるのだろう。
耳栓のために、治人の声も後から来た女性の声も僅かに、何か言ってるみたい、と分かる程度しか聞こえないが、雰囲気からもう一人の女は、まだ不慣れなのではないか?と感じられた。
視覚聴覚が奪われているから、残った嗅覚は敏感になる。
「横にいる女は、若いわ..。」
自分のように成熟した円やかな体臭ではなく、時に突き刺さる汗のような新鮮な体臭のような気がする。
顔を下げて手首を固定されたらしい。
髪の毛の匂いが近くでしたが、若い女の子が好むシャンプーやリンスの香りだ。
その女の子が手首を固定されているらしい時に、指が僅かに由利子の指に触れた。
お互いに、ビクッとして指を離した。
その時急に、由利子はこれからされる責め、いや、治人から今後されるだろう色々な拷問に対して、何かとても不安なものを感じた。
拷問が始まった。
やはり浣腸だった。
太い嘴管が由利子のアナルに突き刺ささり、一気に冷たい液体が注入された。
巨大なガラス製浣腸器で注入されているらしい。
「多いわ。1000ccくらいかしら..」
由利子には、治人が薄笑いを浮かべながら、体重を掛けて浣腸器のピストンを押してるのが想像できた。
嘴管が抜かれた時は、もうグリセリンの効果が出始めている。
由利子がアナルに力を込めることを意識した時に、もう一度嘴管がその引き締めたアナルに侵入してきた。
「もう一度なの?」
再び同じくらいの液体が注入された。
今後は嘴管が抜かれると直ぐに、太いアナル栓が押し込まれ、先端がアナルの内側で開き抜けなくされた。
「2000ccだわ..。
私でもかなり辛い..。
隣の若い女の子は、こんなことに慣れてるのかしら..?」
しかし、とにかく先に注入されただけ、由利子の方が不利であることに間違いない。
「これから、しばらく苦しむのね..」
由利子は暗い幸せを思って、アナルに神経を集中させると共に、心はこれまで治人からされた色々な拷問や羞恥、屈辱責めを思い出し、今の現実の苦痛から逃れようとした。
これが、これまで由利子が拷問競争に勝ってきた秘訣でもあった。
しかし、今日は由利子は自分だけの心の世界に入るのが難しかった。
理由は横の女奴隷だ。
やはり浣腸も不慣れらしい。
固定されていながら、様々に身体を動かしている。
「慣れない女は、少しでも苦しさから逃れようと無意識にそんな行動をとるものだわ..。」
由利子はもう勝ち負けについては、自分の絶対勝利を確信していた。
そんな由利子の指に、また隣の若い女の指が触った。
まだ由利子にとっては浣腸後の苦しさを耐えるほんの入り口程度の時間なのに、隣の女は悶え苦しんでるようだ。
何度か由利子の指に触り、その都度離していたが、何度か目には、まるで助けを求めるかのように、手を伸ばしてきて、由利子の手を握りしめようとしたのだった。
治人を巡ってのマゾの戦いの筈だったが、由利子は何故か隣の若い女が不憫で可哀想だと思った。
「私にしてあげられることは、これだけよ..」
心の中でそう言いながら、由利子は隣の女の手を握ってあげた。
「えっ!
この手は..握ったことがあるわ!」
視覚聴覚が無く、しかも激しい便意と戦いながらだが、由利子は心に確信するものがあった。
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