指定されたのは、例の城址公園の二つ手前の駅で、そこからほんのすぐのところにミノルが迎えに来ていた。
「お、、今日は美貴ちゃん、、お洒落だね」
ミノルの言葉にリアクションのない私を、ナオトとケンタは訝しく思っただろう、、、
「この二人だな、友達って、、、ついて来なよ」
どうやら連れていかれたのはノリアキのマンションらしかった。
「待ってたぜ、、今日はまともな服じゃん」
リョウの出迎えを受け、寝室のようなところに3人とも招かれた。
「早速はじめようか、、美貴、事情は話してあるんだろ」
私の手を掴み、抱き寄せるリョウに、
「それが、、話してません」
リョウは驚いて握った私の腕を離し、
「話してないって、、じゃあどう言って連れてきたんだ?
君らもどうして来たんだよ?」
初めてリョウとナオトたちの間で会話が交わされた。
「美貴ちゃんに来て欲しいと言われたので来たんですが、、、」
「そなんだ、、理由は聞かなかったの?」
「、、はい」
「疑問に思わなかったの?ただ来て欲しい、なんてさ、、、」
「それは、、思いましたけど、彼女が何か困ってたみたいでしたので」
困ってた、は当たってるよな、、と言い、リョウは事情を説明し始めるが、
「待って!、、話さないでください、、お願いです」
私は今にも泣き出しそうだった。
事の顛末だけは知られたくない、、、
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