「どうしたの美貴ちゃん、、話って?」
もうナオトしか頼ることが出来ない、、昨日、一日中悩んだ結果、彼を呼び出した。
週が明けた月曜、、同じゼミを受講するナオトとは当然、同じ時刻に学校が終わる。
教室から並んで待ち合わせの場所に行くのは、何だか、、これからお願いすることを思うと恥ずかしく、
昨夜のうちに、ゼミが終わったら食堂で、と頼んでおいた。
ナオトから話を切り出してくれたが、、私は話せずにいた。
「、、なんか言いにくいことみたいだね」
池上直人。
2年から選択の関係上、ゼミが同じになることが多くなり、仲良くなった。
誠実な人物で、たぶんだが、、私に好意を寄せてくれている。
私のほうはというと、、もちろん嫌いではないが、何だか物足りなさを感じていた。
私の育ちがこんなだから、男の子にはもっと刺激を求めたい。
「美貴は男を見る目は感心しかねるよね」
アカネやリコには時折言われていた。
「ナオトみたいな人、選べばいいのに」
そこまで言われたこともある。
果たして、、そんなナオトだから頼んでも大丈夫かな、、、
頼んだあとでも友達で居てくれるかな、、
それとも軽蔑され、絶交されちゃうかな、、
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