私は力の限りを振り絞り、縄から逃れようとした。
もちろん私の力ごときで解けないだろう、とは思うが、、、
それでもはずみで縄が切れるかも知れない、繋いであるベンチが老朽化してて壊れて外れるかも知れない、、、
たとえ、、解けても連中に捕まるだろう、、
仮に逃げられたとして服も携帯もお財布も取り上げられている、、、
それでもこの状況は受け入れ難かった。
夜中の闇の中とは言え、こんな公衆の空間で、全裸で縛られ、、しかも、、私の恥ずかしい部分は相手に丸見えの状態だ。
万一にも、、知り合いにでも見られたら、、、私は死を選び兼ねない。
「いいか?助けを求めたらアウトだ。即お前の動画をバラ撒いてやるからそう思え。
相手が助けようとしても拒否しろ。
どうであれ縄が解かれてもアウトだ。
お前のスマホと通話状態で置いておく。
会話はすべて聞いておくから、小声で助けを求めても無駄だからな」
いくらあがいても縄は解けず、、疲弊した私は、この状態でしくしく泣き出してしまった。
何て情けない格好、、、
そして、15分ほどが過ぎた頃、足音と話し声が近づいてきた。
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