シャワーを浴びたあと、私は最小限の手荷物で家を飛び出した。
何とかナオトの家に向かう最終電車に乗ることができた。
あれ以来、何でも話してきた。
何でも優しく聞いてくれた。
でも、、、
今度はダメかも知れない。
こんな女、、自分の見る目がなかった、、もう付き合い切れない、、、
そう言われても不思議はない。
「可哀想にな、、、何で美貴ちゃんばっかり、、、」
ナオトは自分のことのように泣いていた。
「なんでナオトが泣くのよ、、」
ナオトは、大事な人が辛い目に遭ったのだから哀しいのは当たり前だ、と。
そのあとナオトは言う、
「ここに居なよ。一緒に暮らそう」
私は躊躇った。
もちろんナオトと一緒にいたい、、、
が、、自分がナオトに相応しい女だとは思えない。
「そんなとこは自信ないんだね、、、」
珍しく茶化すように言う彼に、
「当たり前じゃない、、、あなたは全て見てきたでしょう?
私は薄汚れてるんだから」
ナオトは優しい笑みを浮かべ私を見つめる、
「そんな風に思ってないよ」
私は、、感極まり、心の奥底にしまっていた言葉を、ナオトに投げかける、
「じゃあ何で私を抱こうとしないの?」
言ったあと、、恥ずかしかった。
私らしくない。
「美貴ちゃんの傷が癒えるまで待ってるだけだよ」
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