私は仕事を終え、普段ならば8時頃には帰宅する。
まだ新入社員とあって、さほどの残業も課せられない。
ナオトや友人と会って帰った時は10時を過ぎる。
そんな予定のある日は、前以て父に伝え、夕飯も一人で済ませてもらうよう言ってある。
昔から母任せで、家では何もしない人だ。
よく単身赴任などできたものだ。
弟さえ大学が決まれば、母が父のもとに来る。
そうすれば私の役割も減るのだが。
こうなったきっかけを作ったのは私だ。
せめて反省の意味を、というつもりで仕事の傍ら家事をこなしていた。
その日は明日が休みだということもあり、私は遅くなる旨を伝え家を出た。
が、ナオトの都合で早めに切り上げることになり、中途半端な時刻に帰った。
父と二人の家なので「ただいま」すら言わない。
玄関には父の靴があり、やはり帰宅しているようだ。
「、、、美貴」
ん?父の声だ。
父が私を名前で呼ぶなんていつぶりだろう、、、
そんなことを考えながら、リビングのドアを開き、、
「なに?おとうさ、、」
私は予想だにせぬ光景に思わず声を失った。
半裸の父が、、私の下着を握っている、、、
慌てふためく父、、、
何をしていたのかは、、考えるまでもなかった。
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