「ナオト、、、」
「久しぶりだね、、、どうして黙って行っちゃうのさ?
アカネちゃんからだいたいは聞いたよ」
私が東京に引っ越したことは、アカネとリコにしか話さなかった。
私の妊娠のことで大事件になり、ナオトには合わせる顔もなく、私自身、手続き等母任せで大学にも以来足を運んでいない。
「美貴ちゃんが一番辛いだろうと思ったから」
ナオトが連絡してこなかった理由はそういうことらしかった。
事情が事情だけに、自分よりアカネやリコのほうが支えになるだろうと。
確かに他の男の子供を宿して、ナオトの前に出れなかった。
「東京のどこに居るの?
僕の卒業後の勤務先も関東だと言ってたよね、
僕もそっちに行くことになるから出来るだけ美貴ちゃんの近くにしようと思って」
ナオトが、、来てくれる、、、しかし、
「、、、アカネから全部聞いたんでしょ?」
「聞いたよ。その上で話してる。
僕は美貴ちゃんと別れたつもりはない」
私を見捨てる人ばかりじゃない、、、
私は泣きながら、所在をナオトに伝えた。
「必ず迎えに行く」
ナオトは私にそう言った。
※元投稿はこちら >>