何人かとすれ違い、公園内に入っていく、、
中にはアベックもあり、また単独の女性もいた。
こんなところに女性が何の用があるのだろ?
他の人から見れば私も同じだろうけど、、
すれ違ったなかに今日のメンバーがいたのだろうか?
あるいは、既に中かも知れない。
そう思い、振り返り中を見ると、、人影らしきものはない。
ほんとに来るのかな。
しかし、今更そんなことを考えてみても仕方ない。
約束の時刻と同時に、意を決して私は公園内を進んだ。
怯えている、とか思われたくない。
私は意識して堂々と歩いた。
ヨシキくん指定のルートは、南口から最初の十字路で右へ、つきあたりまで進み次は、左へ。丘になっている雑木林に沿いひたすら進むようにと指示されている。
今のところ人の気配はしない。
もっとも、気配を感じても反応しないように、と指示されていた。振り返ったりもしないように、と。
雑木林沿いを10mほど進んだとき、前方の建物の陰に人影らしきものが見えた。
あれかな、、?
いよいよかと思い少し足取りを重くしてしまったところ、不意に後方に人の気配を感じた。
驚き、思わず振り返る。
あ、、いけない、振り返ってはダメだった、
、、しかし、そんなことを考える間も殆どなく、後方の2人組は私の真後ろまで既に迫っていた。
一人に後ろに周られ羽交いじめにされ、もう一人は刃物を突きつける。
こんなもの使うのは聞いてない、、
「声出すな、、怪我するぞ?」
と脅された。
落ち着き、シナリオを思い出す、
「、、だ、だれ?、、何なんですか?」
足音が迫る、
振り向くと先程の人影が近づいてくる、
二人いた。
計4人、、この人たちかな、、?
多少の不安を残しつつも、シナリオ通り私は連行され、丘の雑木林のほうへ引っ張っていかれる。
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