舞衣がレイプされたと聞かされたのは、夏休みに入ってすぐのことだった。
塾の夏期講習が終わり携帯を見てみると、舞衣からのメールがあった。
「相談したいことがあるの」
舞衣に指定された公園に到着したときには、舞衣は号泣していた。
「どうしたのよ舞衣、、」
そう尋ねてもすぐには話してくれなかったが、、、
意を決してレイプされたことを私に告白した。
私も聞かされてすぐには何も言えなかった。
「、、、誰に?」
舞衣の話によると、襲ったのは男女合わせて7人。
田村に、大塚のことで舞衣は呼び出されたらしい。
大塚との、初体験のときの写メが、、と舞衣は騙されたらしい。
冷静に考えれば、そんな写真を撮った覚えはない、と舞衣も後述した。
それでも、安達に見せると脅さられては舞衣も黙っている訳にはいかず、怒りに任せて向かったらしい。
ところが、行った先にいたのはクラスメイトの女子たちで、
「写メなら見たよ。舞衣、、あんなのバラ撒かれたら終わりだね」
そんなはずはない!写真など撮らなかった、と主張する舞衣は、ならば証明にと田村宅に連れていかれ、舞衣もそれに応じたらしい。
そこには田村のほか3人の男子がいたらしく、、、4人がかりではどうしようもなかったらしい。
「安達には、、話したの?」
「言えない、、、」
「そだよね、、、警察行く?」
「ダメ!、、動画、、、撮られて・・・」
「え、、、でも警察やお母さん、お父さんに話さなきゃ、、、」
「いやっ!、、動画バラ撒かれる、、、そんなのいや!」
また舞衣は泣き崩れた。
酷い、、、
私の友達を、、人をこんなにも傷つけるなんて。
しかし、撮られた動画のせいで、私たちはどうしていいのか解らなかった。
今にして思えば、たとえ動画を撮られていたとしても警察に出向くべきであったと思う。
この弱腰が、舞衣を、、そして私をも巻き込んでさらなる悲劇を生んでいった。
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