ようやく沙希宅に着いた。
マンションの入り口で、まどかと夏美の2人が私を待っていた。
竹下まどか。
沙希と大変仲が良く、、というより沙希の取り巻きだ。
私たちと同じクラスである。
牧原夏美は、クラスは別だが、沙希、まどかと同じテニス部で、いつも3人一緒という印象だ。
「由貴、、やっと来たね」
何と返していいのものか、、
「、、、舞衣は?」
二人はお互いを見てクスクスと笑う、
「犯られてるよ、今も」
そんな、、酷い言葉、軽々しく口にしないで、、、
私は、舞衣がどんなことをされているのか、、、
想像しただけで震えて、同時に怒りも込み上げる。
「なら、、、私が来たから止めるように言って」
二人は意味が通じなかったのか顔を合わせて、
「止めるって、、何を?」
「その、、舞衣に酷いことしてるんでしょう?それを止めさせてよ」
私も具体的な言葉は恥ずかしくて出せなかった。
「、、、一応聞いてみるけどさ」
二人は面倒そうに上階に向かう。
私はエントランスで数分待たされた。
やがて、、エレベーターが降りてくる。
そこには沙希が加わった3人が降りてきた。
「由貴、、久しぶり」
何が久しぶり、、よ。
「うん、、で、止めてくれた?」
私はまどかたちに尋ねたのだが、
「止めるわけないじゃん。由貴に見せるために呼んだんだから」
確かに、、、そういう条件だった。
舞衣が階上でレイプされている、、と想像しただけで震えが止まらない。
というより想像できない。
SEXしている場面なら、、、何となくではあるが舞衣から聞かされた話でイメージくらいはある。
だがレイプとなると話は別で、加害者も顔見知りと言える同級生なのだから、彼らが果たして舞衣に、本当にそんな酷いことをしているのか、、、
この期に及んでまだ私は、、もしかして騙されてるのではないだろうか、、、
舞衣も一緒になって私をからかっているのでは?
そんな風に思っていたりもした。
しかし、、、数分後にそうではないことが証明されることになった。
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