この手のトラブルは、私の地元では、、いや私の母校では幾度となくあった。
誰々が夜道で暴行された、
誰々がリンチに遭い集団レイプされた、など。
私は極力、そんな目に遭わぬよう避けて過ごしてきた。
私に限らない。トラブルを避けるにはトラブルに近寄らぬこと、まともな女の子は皆、身につけていた防衛手段だ。
しかし、、
完全に油断してた。
な、なによ?思いを、って、、、
苦笑いを浮かべながら、相手を刺激せぬように何とか回避したい、、
そんな私に対し、アキはストレートだった。
逃がさないよ、、
アキの笑みがそう告げてる気がした。
が、口調はあくまで丁寧を装い、
「リョウタはひかり先輩のおっぱいを、、って。
それでいいんですって!
笑えますよねー、せんぱい!
かわいいから、叶えてやってくださいよー」
耳を疑うほどのあり得ない要求、、もちろん行為を、と言われてもだが同じことだ。出来るわけがない。
「、、そんなの、、こんなことで無理に決まってるじゃない。。」
できるだけ連中を刺激しないように心がけて、できるだけやんわり拒んだつもりだった、、
「えー、、知りませんよ、
ミカとわたし、先輩置いて帰りますけど、そのあとのことは保障できないですから。。」
そのあとのこと、、
心臓の鼓動が聞こえたようだった。そのくらい動揺してる。。
考える時間もなかったが、数秒で逃げられないことは悟った。、、どうしよう、、、
「胸って、、どうするつもり?」
はじめてリョウタの目を見て尋ねた。
リョウタ自身はニヤニヤするだけで、代わりにアキが、
「まず脱いでくださいよ。
ブラウスとか、、ブラだけになってやってください。
そしたらあとはリョウタが勝手に、、、」
アキのことばを遮り、
「そんなの、、無理だよ、
他の子もいるし。。」
怒らせてはダメだと思いながらも、こんな大勢の前で脱ぐなんて出来ない、、
「あ、じゃああっち行きましょ?」
アキは、公園のさらに奥の茂みを指さす。
「大勢だと嫌なら、、2人ずつでどうです?」
そういう問題ではい、、、
返答しないでいると、じれたようにアキは、
「、、あの、、これ以上は知りませんよ。私がこいつらに言って聞かせられるの、ここまでなんで。」
、、、私は黙り込んでしまった。
「、、あ、そう。、、じゃあこれで、せんぱい。」
アキと、それに合わせてミカが立ち去ろうとしたと同時に、リョウタとほかの5人の後輩たちが詰め寄り、私の腕を掴んだ。
、、私は観念した。が、最悪を避けるために、
「わかった、、2人ずつね。
けど下は触れないって約束で。、、いい?約束だからね」
いつもの上からの口調に戻っており、自分でもまずい!刺激しちゃったかな、、と心配したが、イラっとしたリョウタたちと違いアキが、
「よかったね、リョウ!
ひかり先輩がいいってさ。
じゃあ、、最初はもちろんリョウタからね。あとひとりは、、タカユキ、わかってるよね?」
こうして私は、リョウタと
やはり部の後輩であったタカユキに茂みのほうへと連れてかれることに。。
引っ張られて行くのも何だか惨めで、、こんなときにもプライドというスイッチがオフに出来ない自分がいた。
私はリョウタたちの手を払い、自分で奥に進んだ。
心だけは折られまい、と自分に言い聞かせて。
地元の人間なら、さらに奥にもベンチがあることは知っていた。
「じゃ、、脱いでくださいよ、先輩。。」
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