すっかり日の落ちた夜空を見上げたあと、歩を進めはじめた私は、分岐点のところで、「近道」を選びました。
理由は、すっかり遅くなっていたこと。それと、、
この近道というのは、別の言い方をすれば「危ないほうのルート」、でした。
たいてい帰路などは複数あると思います。
そして私の場合は、「明るい道だけど遠回りの道」と、、選んだほうの道です。
久しぶりに訪れた「昨日と違う今日」を存分に堪能しよう、、そんな考えからだったと思います。
とはいえ、別になんてことはない、と大きな道からより街灯の少ない小路に入りました。
しかし、、、
予想を上回る早さで、そのあとすぐ私に悲劇が襲いかかりました。
私が道を曲がるとすぐ、乱暴な運転の車が通り過ぎました。
さらに進み、、ひとつ目の道がカーブしたところで後ろに人の気配を感じました。
そのときには未だ、
「あ、、私以外にも通る人いるんだ」
という程度の認識でした。
実際に、昼間なら何の変哲もない道です。
足音が近づいてきているような気がして、距離を詰められたときには手遅れでした。
遂に気になり振り向くと、男の人2人でした。
どことなくですが、、嫌な雰囲気でした。
それでもそれだけのことで、何らかリアクションするのもどうかと思い、再び前を向いた私は、
「なんでもないよ、、ただの通行人だよ」
と言い聞かせ、それに、
「どうか何も起こりませんように、、」
、、と願ったのですが、、、
、、、正直に、そのときに妄想したことを言います。
短時間ながら、
「もし、、襲いかかってきたら、、?」
という妄想を抱きました。
我ながらふしだら妄想だよな、と思いつつ、
実際に変質者であれば、起こりうることの想定を、、し始めていました。
まず抵抗する?しない?
どうする?さとみ、、、
「、、一応はする。OKだと思われるのは嫌」
抵抗して、制服汚れたり破かれたりは?
「それは困るな、、文化祭準備中に、ってお母さんには言い訳しよっと」
口でさせられたら?
「我ながらいやらしい想像ね、、一度しただけだからよくわからないけど、、、拒んでも許されないんでしょ?」
挿入も、、受け入れる?
「それこそ受け入れる・入れないどころじゃないでしょう、、向こうはそれが目的だし」
こんなときに、何て妄想をしてるんだろ、、
そんな妄想にふける私の、すぐ真後ろまで男たちが迫っていたことに気づいと同時くらいに、、
私は両手を掴まれ口を塞がれ、、
意外な比較的穏やかな口調で、、
「、、、こっちに来い」
妄想のあいだに数メートル進んでいた私は、曲がり角の、公園の横まで来ていました。
その公園内に、、連れて行かれようとしていました。
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