唐突に私の携帯が鳴ったのは、土曜の既に日が暮れようとしていた18時頃だった。
非通知の着信に、私は顔を硬らせた。
え、、まさかあの人たち?
終わった、、よね?
それとも違う人?
私は怖くて電話を取ることが出来なかった。
、、誰だったんだろ?
またしても携帯が鳴った。
しかし、今度はメールだ。
「滝野北公園まで、すぐ来てくれる?」
姉からだった。
しかし何で、、滝野北公園なの?
そういえば、、昨日から姉を見ていない。
「お母さん、、お姉ちゃんは?」
母が言うには、昨日から友達の家でまだ帰ってきてない、と。
なぜ行かないといけないのか、という問いに、姉の返信が返ってきた。
「友達のとこなの。お願いだから来て」
母の言葉と合致した。
嫌なトラウマのある場所だが、私は向かうことにした。
この短期間に、またこの道を歩くことになるとは、、
私はやや複雑な思いで目的地へ向かった。
この公園を曲がると、、例のマンションだ。。
嫌な記憶を脳裏に浮かべながら公園に辿り着いた私は、ふとマンションのあるほうに目を向けると、、
見たことのある男たちがいた。
「来たな、さとみちゃん、、、今日も可愛いよな」
思わず後退りする私に迫る。
「あ、、、あの、違うんです、今日は用があって」
私の言葉を遮るかのように、
「わかってるよ。何もしやしないって。お姉ちゃんが待ってるぜ。代わりに迎えに来たんだよ」
え、、何故この人たちとお姉ちゃんが、、
同級生だからって、、
友達の家って、、友達ってまさかこの人たち?
「ど、どういうことでしょうか、、?姉からは聞いてませんけど、、」
そう言い、同行を拒んだ。
あのマンションには二度と行きたくない。
「聞いてないって言われても、、、仕方ないな」
その男は電話をかけはじめた。
「あ、、さとみちゃん来たけど、信じないんだよ。平野と変われよ」
え、、ほんとにお姉ちゃんがいるの?
電話を差し出される、、
「、、もしもし?」
「、、さとみ?わたしだよ、みのり」
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