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「襲われたの」
私が考えついた言い訳は、襲われ服を奪われ、、という苦しい内容でした。
「へえ、、どんな奴にさ?」
「永森、どんなことされたの?」
「なんでこっちに走ってきてたのさ?」
次々浴びせられる質問に、なんとか落ち着いて答えないと、、
「わからないけどおじさんだったと思う」
「少し触られただけだよ」
「逃げてきた。みんなを見て逃げたみたい。助けてくれてありがとう。」
必死にごまかそうとしました。
「、、へぇ、、そう。俺たちラッキーだったな。永森の裸、見れたし。」
「ね、もう服返して。帰らなきゃ、、、」
焦るように服を返すよう頼みました。
しかし彼らの返答はこうでした、、
「服が欲しいなら条件がある。言うこと聞かないなら、永森が襲われかけて裸にされてた、と言いふらすぞ?」
こういう内容でした。
「、、なに?条件って」
聞くしかありません。
彼らは私の質問に答えずに、しゃがみこむ私を取り囲むように、、同じようにしゃがみ、
「、、永森ってさ、、処女?」
三島の言葉に背筋が寒くなりました、、、
「、、それがど、どうしたのよ、、当たり前でしょ!」
ニヤリとする三島は、立ち上がり短パンを下ろしはじめます、、
私は、感じる身の危険をよはや通り越して、絶望の手前にいました。
「だよな、、お前みたいな真面目ちゃんは。。なぁ、どうする?俺たちがオッサンの代わりに、でもいいぜ。それか従うって言うなら、、」
こんな状況に陥っても、涙こぼすだけで狼狽もせず、、自分でも肝が据わってるんだ、と他人事のように一瞬考えていました。
あるいは、、喪失を求めていた自分が、心の中に何割かいたのかも知れません、、
欲しがってるなんて思われたくない。あくまで仕方なかった、とあとで思われるように、あとで思えるように、、
三島の脅迫から、たぶん1~2分は過ぎてただろう、、
「、、誰にも言わない、って約束するなら。。」
私はそう回答しました。
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