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脱いだ衣類を置きっぱなしに、私は来た道を戻ってみました。
胸の高鳴り、、
これまでにないものでした。
もともと好奇心のあるほうだ、大胆にも私は遊歩道の手前まで来てしまいました。
「、、誰もいないもの、、歩道も何もないわ」
気が大きくなり過ぎていたようでした。
私は、、
遊歩道に飛び出た途端に、人に遭遇した。
相手は、、どのくらいの距離だろう?
顔などはもちろん認識できない暗さ、距離だが、3人連れで、背格好や雰囲気から子供、、と言っても私と同じ中高生くらいであると、瞬時に判断しました。
「、、えっ?うそ!」
私は急いで来た道を駆け戻り、服の置き場へ向かいました。
しかし、相手にも認識されてしまっていたようで、
「なんだ今のは?!、、裸の女だぞ!」
確かにそう聞こえました。
急ぎ戻る私だったが、裸足を草むらのなか、そんなに早くは走れず、、追ってきた彼らに、、捕まってしまいました。
「いやぁっ!」
悲鳴をあげ、裸の私は身を隠す術も持たず、その場にうずくまりましま。
「、、あれ?、、、永森だよな?」
名前を呼ばれ、私はさらに動揺を深めました。
胸元を両手でしっかり覆いながら恐る恐る顔を上げる、、、
確かに見た顔でした。
彼らは同級生の、三島高史、新谷浩平、井村正憲でした。
それぞれが私の学年の、なかなかの問題児でした。
こんな時間にうろついているのだから言うまでもありません。
もちろん、今の私に言えたことではありませんが、、、
「永森、なにしてんの?裸でさ?」
当然の質問が、私に浴びせられる。
回答に迷った、、
当然でした。
しかし、裸を見られたことは割り切って、何とかこの場をしのぐことを考えようとしました。
「あ、、説明するから、、少し離れて。そこに服があるから、着てから、、ね。」
彼らは私が指した方向を見、
「あ、じゃあ俺が見てくる!見張ってろよ!」
三島が服の方へと走り出します。
「あ!待ってよ!、ねえ、、二人とも少し離れてってば!」
あったぞ!
遠巻きに三島の声が聞こえました。
私は服を奪われてしまいました。
「裸で何してたんだよ、、永森?」
必死にカラダを隠す私、なんとか見ようと覗きこむ新谷と井村。
戻ってきた三島。手には下着共々私の服を抱えています。
「返して!あとで説明するから」
必死で懇願するが、、
「先に説明しろよ、、な?」
目を合わせ、嫌な視線を送りつける3人に、私は弁明をはじめました。
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