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公園は、自宅から約20分くらいの距離にありました。
住宅街の中心に据えられた、住民の憩いの場、と言えば聞こえはよいのですが、実態はと言うと、一言で表現するなら、
「不良の溜まり場」
です。
日中はともかく、夕刻前になると、そういった輩の溜まり場と化し、明るいうちでも、ましてや日が落ちると近づくことすら咎められていた場所です。
部活で遅くなっても、近道ではあったのですが迂回するよう、母からはきつく言われていました。
とはいえ、中学生なら屯するのはせいぜい20時くらいまで、高校生でも23時くらいには引き上げ、あとは静けさだけが公園を支配します。
あの公園でなら、、、
今にして思えば、中学生らしからぬ、とんでもないことを発想していたと思います。
そのあと、一生後悔することになるとも知らないで。。
勉強でも部活でも(吹奏楽部の副部長でした)妥協しない性格というか、悪く言えば融通が利かない性分で、性欲にもブレーキが効かない時期でした。
タイミングも、夏休みと都合よく、私は実行に向けて動き出していました。
動き出す、と言っても計画を練り、服装を考える程度ですが、、
まず家を出る時刻は深夜2時、家族ではいちばん夜更かしの兄に合わせる必要があります。
普段ならもっと夜更かしの兄ですが、明朝から用があるときはさすがに早めに就寝します。
2時に出て往復40分ほど、十分楽しんできても3時から4時には帰宅でき、そんな時刻に目覚める家族はいませんし、また、私の部屋を覗いたりもしないでしょう。
一度、兄に覗きこまれたことがあり、以降はドアをしっかり閉めるようになりましたので。
次に服装は、、
どうせ脱ぐのだから服装は関係ありませんが、万一、道中、人に会った場合に成人に見えるように、、
幸い大人っぽい容姿ではあったので、服装さえ注意すれば暗がりなら十分、大学生くらいには見えたはずです。
兄の予定と、私が翌日、午前中に所用がない日、、、
私は決行を今夜に決めました。
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