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服を着せられた私は、先生に連れられ相談室で、事情を聴かれることになりました。
その女性の先生も、同席を申し出てくれたが、質疑の主は男性の先生だった。
いつから?
事の経緯、
何度くらい?
加害者は?
そんな質問からだった。
私は答えられることは答えた。
相手の名も、行為の内容に関わらず、覚えている子の名前は暴露した。
しかし、
「どんなことをされたのか?」
との問いには、口を紡ぐんだ。
先生、、
それをここで聞くんですか?
私の口から言わせるの?
、、三島たちにされたことの何よりも、この無神経な質問に恥辱を感じ、私は目を真っ赤にしました。
「先生、、その質問はちょっと、、」
女性の先生が擁護してくれたが、
「しかし、、事実を確認せねば、、
言いたくはないが永森、、君は報告によると先生方が突入したとき、性交までされてたそうだね。」
性交、、その言葉に私は堪えてた涙を溢した。
私は当人なのに、、
それなのにその言葉を使いますか?
先生が続けた、
「行為は関わった男子生徒、全員から受けたのかね?それともそうでない子もいるのか?
それによりやはり、、処罰は多少なり変わる。
だからこそ辛くても答えてもらう必要がある。」
こんなやりとりの中、追い討ちがかかる、
「失礼します、
先程、永森さんのお母様と連絡がとれました。
ご両親でこちらに向かわれてるそうです。」
え、、、!
「親にも、、話したんですか?!」
私は、大声をあげた。
「当然だ、、学校として話さない訳にはいかない。」
でも、、
私に断りもなく、、、
怒りと悲しさの両方が入り混じるなか、、
「、、あの、、お母さんにどこまで、、話したんですか?」
「どこまで、、って、、、」
、、、さすがにその問いに、先生から返答はなかった。
しばらくの沈黙のなか、
両親が到着した。
「いったいどういうことですか?!」
父は激昂していた。
そして、凌辱された娘を一瞥する、、
父と目が合う、、
それは、、父親としての視線でないような気がした。
自分の娘ではなく、先程まで凌辱されていたひとりの惨めな女、、そんな風に見つめられているような気になった。
ついさっき、裸の私を見ても縄を解こうともしてくれないで、肌を隠そうともしてくれないで、私の胸を凝視してた先生の目と同じ気がした。
「まひろ!、、何があったのよ!」
母は一直線に私を抱いた。
何って、、
聞いたんでしょ?
私からはお母さんには、、話せないよ。
母と私は人目も憚る事なく号泣した。
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