麻由の感想、、そんなもの、言えるはずがない。
「あ、、特に聞いてはいませんよ。基本無口だし、それに、、聞いても話さないでしょうしね」
つれなく返答をする。
「今回のことは、よく口説いてくれたよね」
それについては方々で相槌が聞こえてくる。
「ホントだよ、、あんな酷いことされて、、ね。
もしかして彼女、Mなの?」
茶化し半分で言ってるのか、少し気分が悪いが、
「Mってことはないと思いますよ。あれだけ泣いてたんだから」
私の回答に更なる追及が。
「ならやはりかね目当てなのかな?それならこれからも期待できそうだけど。
それとも、、」
私を見つつ、その男は、
「橘さん、何か彼女の弱みでも握ってるの?」
冗談とも本音とも言えぬ様子で尋ねてくる、、
動揺を見せてはいけないと平静を保ちながら、
「それはありませんよ。もしそうなら彼女、こないだ僕に出て行けとは言えないでしょ?」
そんなやりとりを、昼酒をあおりながら交わすなか、麻由が戻ってきた。
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