金曜夜、シフトに入っていた麻由と閉店の準備をしていた。
以来、何となくだが麻由は最終のシフトに入れることが多い。
最終シフトは客も少なくバイトは一人なので、つまりは麻由と二人きりだ。
我ながら麻由の「毒」に冒されてるな、と思う。
片付けが一段落着いた。
「麻由、、いよいよ明日だけど車で行くから乗せていこうか?」
前回は交通機関を使ったが、またショックで放心したら人と接したくなくなる。
それを見越して車で行くことにした。
「うん、ありがとう。電車、苦手だから」
色々と「苦手」は多いようだ。
麻由は、見た目は何度と言うように美形だが、基本は愛想というものはなく、もしかしたら同性受けは悪いかも知れない。
思いやりがある、とか優しいということも、、ないように思うが、私に対しては色々と気を遣ってくれる。
仕事でもあっちのことでも。
「明日もこないだと同じくらいで、、4時間くらい相手すればいいのかな?」
麻由の言う「相手にする」という言葉に憂鬱になる。
「そんなもんだろうけど、なんか、、明日は7人らしいから少し伸びるかも」
昨日入った連絡では前回の6人のうち一人が都合がどうしてもつかないらしく、そして新たに2人追加となったらしい。
これ以上、「新規」を増やすのは麻由にとってよくないのでは、という懸念はある。
「新しい人だろうと何回目だろうと一緒です。されることは同じなんだから」
されること、、か。
いちいち麻由の言葉に動揺する自分が情けない。
翌日、麻由は5分ほど遅れて現れた。
今日はコス・プレは用意されていない、と伝えておいた。
その麻由の服装は、チェックのシャツに短めのスカート。
襟口から黒のキャミが垣間見える。
決して長くはないが、ギリギリ膝が見える長さのスカートは、麻由の細く綺麗な脚を際立たせる。
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