「いや、そんな深い事情はないよ。君がそれだけ気に入られたのさ」
その回答に、複雑そうに苦笑いを浮かべるが、この前までのような深刻さは何故か無い。
「で、どうなんです?私が断ったら店長は困る?」
その質問のほうが余程困るのだが。
私は麻由と問答を重ねた。
断ったとして私の立場が深刻になるというほどのことは無い、ということ、
あるとすれば界隈(自治会など)で多少気まずい程度だということ、
「麻由がまた抱かれることそのものについて、どう思っているのか?」
と尋ねられたので、
「複雑だ」
と答えたら、
「『複雑』じゃよくわかんないよ」
と追及された。
「麻由が、、あ、いや麻由ちゃんがヤラれてるのを見るのはいい気持ちはしない。
けど、興奮するのは事実だし、自分も麻由ちゃんを、、抱きたい」
こないだとは別の意味で顔を赤くする麻由は、まず、
「麻由、、でいいよ」
そう言い、言葉を続ける。
「わかりました。いいですよ、やっても。
店長に、、大事に思われてるって感じたし。
そうじゃなくて、私のカラダだけが目的だったら断ろうと思ったけど」
と言い、笑顔を向ける。
でも、、、
と何か言いかけたので、
「でも、、なんだい?」
「『ヤラれる』はやめて。まるで犯されるみたいだよ」
と笑った。
「じゃあ、、私が『ヤラれる』日が決まったら教えてください」
そう、ジョークを交えて麻由は帰った。
また麻由が、、犯される。
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