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我々は体裁上、地元から一時間ほどの離れた地を選んだ。
見慣れる土地の駅改札で待ち合わせたが、麻由は先に来てた。
「待たせてごめん。麻由ちゃん、早いね」
普段は職場での付き合いで着飾るのも最低限だが、今日の麻由は人目をひくほどであった。
「なんだか、、あまり寝れなかったし今日も落ち着かなくて、、早く着いちゃいました」
これほど麻由が可愛いと思ったことはない。
「無理ないよ。じゃ行こうか」
駅から10分足らずの場所にホテルはある。
今日は複数人での使用であり、ラブホではなくシティ・ホテルとした。
なかなか豪華な外観に、麻由は感嘆の声を漏らしながらも、ホテルに入ろうとする私に、
「あ、あの、、店長も入るんですか?」
それは、私もその場に居合せるのか?という問いだろう、、
「そうだけど?」
麻由は、これまでの一連で最も動揺していた。
「え、、そ、そうだったんですか。。」
これも、「じゃああなたは私がされてるところを見てるわけですか?」
というニュアンスであろう。
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