男にそう指摘されて私は部屋の中を見渡す。
見たことのある道具、見たことのないもの、見たことがなくても何となく使い方の解るもの、そして解らないもの、、、
確かに壁に据えられたこの器具だけが、、という訳ではなさそうだが、、
「麻由は、、あれに繋がれたことあるの?」
「ないよ、、ないない。けど、繋がれた人を見たことがあって、、、」
私は実際のところ使い方が解らず、見当すらつかない。
まず壁のすぐ手前に、恐らくは腰を下ろす台なのだろう、椅子のようなものがある。
高さは床上30cmほどだろうか、、、
その台座から左右に拘束のための金具がある。
高さからして、腕ではなく脚を拘束するためのものか、、、
そして台座の上には同じく拘束のための金具がある。
恐らくは座っている人物の手を拘束するためのものであろう、、、
そして、、最終組の3人の男が、我々のもとに近寄る。
「さぁ、、麻由ちゃんだっけ?そろそろ行こうか?
彼氏さん、麻由ちゃんを借りていくよ」
男たちが麻由の手を引いていこうとするが、
「ちょっと待って。もう少しだけ時間をくれ」
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