茉莉香の入院は1ヶ月以上に渡った。
身体の衰弱や怪我の手当てだけでなく、茉莉香の新たな持ち主である王子様が、これまでの拷問で醜く変形した性器やアナル、乳首の整形を希望したのだ。
茉莉香自身は、
「もう私の身体は、そんなにお金をかける価値は無いです。」
と断ろうとしたが、真はいつもの詭弁で茉莉香を説得した。
「確かに今の君の身体は、変形や変色しちゃって、普通の女子中学生とは違ってるよね。
だから君は、僕に裸見られても平気だったんじゃない?」
そんなことは無い。
ホテルでオムライスを泣きながら食べた夜、茉莉香は王子様に自分の醜い身体を見られて、平気などころか、本当に死にたかったのだ。
でも、今の茉莉香には、それを上手く伝える言葉が出てこなかった。
「これから君は、僕だけから虐められて泣くんだよ。
そのためには、僕に裸を見られて、恥ずかしい!ってならなくちゃ。」
「もし君が、変形した乳首やビラの方が良いって言うんなら、一度元通りしてから、僕が改めて改造してあげるよ。
その時はきっと、痛くて苦しくて、そして恥ずかしくて、君は泣いちゃうんだ。」
どう答えて良いか分からないまま、茉莉香は手術の同意書に署名した。
手術の結果、茉莉香の身体は、一見したところ普通の女子中学生と同じに見えるまでになった。
焼かれた陰毛も、毛根再生が成功し、慎ましやかな淡い茂みが芽生えた。
しかし、目を凝らしてごく近い距離で茉莉香の陰毛部分を見たら、陰毛に隠されて小さく漢字が彫り込まれているのが分かる。
牧田から彫り込まれた「奴隷」の二文字と、その上部に新しい主人が優しく彫ってくれた「真」の字だった。
元々、真は奴隷の刺青も消してもらうつもりだったのに、茉莉香自身が強く真にお願いし、真は
「痩せ狐ちゃんの、本当のご主人様になるためだ!」
と意を決して、本当はびくびくしながら、自分の名前を彫り込んだのだった。
途中何度も、
「痛みが辛くないか?」
聞いたが、茉莉香はその都度、微笑みながら
「大丈夫です。」
と答えた。
真は茉莉香の肌に針を刺しながら、とても良い香り、自然に引き寄せられるような魅惑的な匂いを感じたが、やがてそれは、下腹部に真から針を刺されながら、茉莉香が性器から流している愛の蜜だと分かった時、針を置いて茉莉香の唇にキスせずにはおれなくなった。
二人の初めてのキスだった。
茉莉香は退院すると、真の家に同居し始めた。
これまで家政婦が家事をしてくれていたが、今では茉莉香がほとんどの家事をしてくれる。
真に言われたら、下着でも、あるいは全裸でも、家の中で過ごしてくれる。
ただ、以前の茉莉香と違って、真からの視線に対しての羞恥に慣れることがなかった。
いつでも初初しく、恥じらいのある動作をしてくれた。
ある日、真の祖父が訪ねてきた。
玄関に入った祖父に、孫の真から
「おじいちゃん、ちょっと待ってて。
今、行くから!」
と声がして、その後直ぐに、全裸で、恥ずかしさに顔を両手で隠した茉莉香をお姫様だっこした真が、階段を降りてきた。
「おじいちゃん、これが僕の..」
言い掛けた真を遮るように、抱かれていた茉莉香が、
「奴隷です!家畜です!」
と泣きそうな声で言った。
おーっ!やはり父親の血を引いてるな。
可愛く賢い少女を、しっかり見つけて自分の物にしたようだ。
ただ、もう少し女の子の常識的な扱いを学ばないとな。
女の子も、もう少し常識と図々しさを学ばねば。
あれでは拐ってきた時のわしのおばあさんと同じじゃないか。
裸のままの茉莉香に、お茶を出すように言う孫と、顔を羞恥で真っ赤にしながら、それに従う茉莉香を見て、祖父は微笑んだ。
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