男は、あの時の王子様だった。
何故、あの人が、私を買うの?
しかし、奴隷として明日の朝まで売られた茉莉香は、逆らうことをしなかった。
いつもの買われる時と同じ。
無表情で丁寧な口調で、ロボットみたいにして約束の時間まで耐えるしかない。
私が約束を守ってる限り、お母さんも桃香を可愛がってくれるはず。
無表情の茉莉香を、真は車に乗せ、高級ホテルへと連れて行った。
これまで貸し出されてた時は、ラブホテルがほとんどだった。
それが、今日は高級ホテルの最上階。
茉莉香が中学の制服なのに、怪しみもされず、フロントでも各階の従業員にも、丁寧に扱われた。
部屋に二人だけになると、いつものように茉莉香は床に正座して、客に頭を下げる。
「本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
ふつつかな牝ですが、お気に召すまま、虐めてください。」
継母から教えられた決まり文句だった。
もしかしたら、好い人かもしれない..、など甘い夢を見ると、多分犯される時、今みたいな惨めな気持ちが強くなる。
この人も、いつものSの男と同じ..。
思う存分、虐められよう。
それが、この前この人が、濡れた狐を助けてくれたことに対しての、狐のお返し..。
そして、明日の朝...。
しかし、真はなかなか茉莉香に声を掛けなかった。
ついに、茉莉香の方から声を上げた。
「お責めになりやすいように、脱ぎましょうか?」
真も複雑な表情をしていた。
「責めるって、皆、どんな責めをするの?」
茉莉香は、継母から持たされた責め具が入ったバッグを開けて、中身を見せた。
「このような、道具で責めてくださる方が多ございます。」
色々な長さ太さのバイブ、やはり色々な大きさのガラス製浣腸器、ゴム製のエネマシリンジ、浣腸の後にアナルを塞ぐアナル栓、乳首を痛め付けるクリップ、そして鞭、縄、粘膜に塗られると痒くてたまらなくなる薬、とても思春期の少女が穿けないようないやらしいデザインのパンティー。
わっ、すごいな!
こんなので、この小さな身体を責められたら、この前見たように、肛門が裂けたりして当たり前だな。
真は、自分の事を、Sだと思っていたが、そう思っているだけだったようだ。
これまで女性経験はもちろん有るが、せいぜい手首を縛って、お尻を平手でパンパンと叩いた程度だった。
それも、思ったより興奮は感じなかった。
こんな拷問道具使わなくちゃ、僕も興奮しないんだろうか?
頭の中でもんもんと考えていたが、なかなか茉莉香に返す言葉が見つからなかった。
何気なく、茉莉香が持ってきていた、もう一つのカバンを開けてみた。
そこには、中学生の教科書やノートが入っていた。
茉莉香が慌てた。
「すみません、あの、本当にすみません。
貴方様がお休みになられた後、もし出来たら勉強しようかと思って..」
その表情は、ついさっきまでのロボットの顔とは全く違った人間らしさがあって、真はすごく
「可愛い!」
と思った。
茉莉香は、まだ慌てて動揺していた。
「あの、どうぞ、私にご命令ください。
見苦しい裸を見せろ、とでも、尻を出して鞭を受けろ、とでも..」
言わなくても良いことまで、言ってしまった。
真の顔に、真剣な表情が浮かんだ。
「よし、羞恥責めだ。
僕の前で、全部脱いで、君の恥ずかしいところも、全部見せるんだ。」
言ってしまってから、真は
ああ、僕、緊張して動揺してるな。
声も上ずってるし..。
と思ったが、茉莉香は真面目な顔をして、一度土下座すると、立ち上がって制服から脱ぎ始めた。
制服の上、スカートと脱いでは、クローゼットから持ち出したハンガーに掛けていく。
前に女子大生と一夜を過ごした時、彼女が脱いだ衣類を散らかしたままだったのを思い出して、真はそれより若い茉莉香の行動が、より意外に思えた。
白いソックスを脱ぐと、白いランニングのような肌着に、それにぎりぎり隠れるショーツ姿にになった。
ランニングを脱ぐと、下はやはり白のキャミソール。
ブラはしてないようで、キャミソールから乳首が透けて見えた。
下のショーツは、確かに思春期の少女のものだ。
おへそまで隠す深い形の真っ白な綿製品だ。
色気に乏しい筈なのに、それがかえってロリータを犯していると感じられて良い、と喜ぶ客が多かった。
いよいよキャミソールを脱いで、胸を晒す。
やはり無表情で、淡々と脱いでるように、茉莉香は努力した。
しかし、見ていた真は、
「あっ、やっぱり恥ずかしいみたい..」
と感ずいていた。
片手で胸を押さえ、脱いだキャミソールを片手で床で畳む。
それから立ち上がって、両胸を両手で押さえてから、見つめる真に言った。
「胸をお見せしますが、私の左の乳首は、変形して見苦しくなっています。
ご承知下さいませ。」
そう言って、茉莉香は両手を下に下げた。
薄い胸だ。
まだカップ付きのブラは、無理なんだろうな。
青白い肌の薄い乳房に、思ったより色素が濃い乳首があった。
左右とも不釣り合いに大きかった。
特に左乳首は、曲がったまま引き伸ばされたような形になっていた。
真は、つい茉莉香にその理由を聞いてしまった。
「どうされたの、これ?」
茉莉香は、感情のこもらない声で、淡々と言った。
「今年の夏に、私を買ってくださいました方が、二日間に渡って鉛の吊り用の錘をぶら下げたら、このようになりました。」
真は、自分が怒っているのか、興奮しているのか、目の前にいる茉莉香に欲情しているのか、自分でも分からなくなってきた。
茉莉香は最後のショーツも下ろして、両足を抜いた。
下腹部に陰毛は全く無い。
ただ、青白い肌が、不自然にひきつって色素が濃くなった部分がある。
「毛を焼かれた時に、出来ました。」
茉莉香は、言われずとも、自分から両足を広げていった。
1本の毛も生えていない股間は、やはり透き通るくらい青白いが、そこにどす黒く異様な迫力で、赤黒い亀裂が入ってた。
その不自然な原因の一つは、すぐ分かった。
左右の小陰唇が、引き伸ばされ、変形しているのだ。
特に右側は、中程から上、下と2つに分かれているように見える。
「ピアスを開けられて、鎖を通されたんですが、相手の方が鎖を強く引っ張り過ぎて、裂けてしまいました。」
なるほど、左にもピアス穴を開けた痕が残っている。
そしてクリトリスは、やはり不自然に腫れたか引っ張られたように、亀裂の中から飛び出しているようだった。
「スポイトの様な吸引をされる方は多いです。
吸引されて腫れてるところを、釣り用の糸で縛られたりしてたら、このように見苦しい化け物になりました。」
膣口も、周囲の粘膜が、赤黒く色素沈着をしており、形も崩れていて、とても13歳の少女の物とは思えない。
茉莉香は、後ろを向くと、お尻を突き出して、両手で尻たぶを広げた。
茉莉香のアナルは、素人でも分かる裂けた痕が残っていた。
それも、裂けたのは一回では無いようだった。
きれいに菊模様に窄まる筈のアナルは、やはり毒々しく赤い色だった。
茉莉香は、一度また自然な立ち姿に戻ったが、
「もし、もっとご覧になりたいのでしたら、私が持参したバッグに、膣鏡、肛門鏡もございます。」
と言った。
口調はやはり淡々と、だったが、真はその台詞を言う茉莉香の顔が、赤く赤面しているのを気がついた。
性的な興奮では無いみたいだが...。
やはり、羞恥だろうな..。
思春期の女の子が、自分から、それもこれだけ変形した性器や肛門を晒し、それの説明をしたのだから...。
僕も、酷いことをさせたんだな。
「よし!
羞恥責めはこれで終わり!」
真がそう宣言すると、茉莉香が
「次は、どういたしましょうか?」
と言いたげな表情で佇んだ。
何か話をしなければ..。
「君、年はいくつだったっけ?」
「13でございます。」
「僕は君の2倍とちょっと年を食ってるけど、まだまだ若僧でね。
人の顔を見て、その人が何を考えてるか、とかとても分からないんだけど...」
しばらくの沈黙の後、真は言った。
「今の君、死のうと思ってるんじゃない?」
今度は茉莉香が、長い間沈黙の後に答えた。
「ご心配しなくて大丈夫です。
こちらのホテルにいる間は、ご迷惑を掛けますので、そんなことはいたしません。」
否定しないのか!
また沈黙があって、真が話出した。
「僕のおじいちゃんが、事情を知らない人が、自殺しようとしてる人を説得して、止めさせようとしても、まず無理だって言ってた。」
「でも、人は自分の良心に命じられて、駄目かもしれないって思いながらも、説得をするんだ、って。」
また沈黙があって、真が言った。
「取り敢えず、食事にしようよ。
ルームサービスを頼もう!」
茉莉香が、
「あの、私、食事なんか..」
と拒否しかけたが、真は
「とにかく、僕もお腹が空いた。
君も明日あちらに逝っちゃう時に、やっぱりあれを食べておけば良かった、なんて頭に浮かんだら、惨め過ぎるじゃないか?
最後の食事、ちゃんとしとけよ!」
最後の食事..、そう言われて、茉莉香は思わず頷いてしまった。
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