藤村綾乃は煎餅布団の寝室に連れ込まれても、まだ呆然としていた。
畳の上で立ち竦んだまま、止まった思考を懸命に取り戻そうとする。
荒木教頭の裏切り。
いや、最初から白石と通じていた
という方が正確だろう。
でもどうして?
綾乃の父と荒木は同期で友人だったはずだ。
二人はすでに獲物を前に目を輝かせ、服を脱がせにかかっている。
前からは荒木がブラウスのボタンを 外しにかかり、後ろからは白石がタイトスカートのジッパーを
下げにかかっていた。
しかし綾乃はショック状態の
ため、体が動かない。
いや、動いたとしても男二人がかりでは逃げられないだろう。
ブラウスとスカートはあっという間に、部屋の脇に投げ捨てられた。
キャミソールが下に落ちた瞬間に
、荒木は思わず「すごい、これは
想像以上だ……」声をうわずらせた。
「いいでしょう?教頭先生」
アイボリーのセット物。
白い肌とほどよいムチムチ感が
ブラとショーツまで輝かせる。
「わからない……どうして?……」
綾乃が悔しさ滲む声音で呟いた。
「あなたは父の友人だったはず……それが、なぜですか?……」涙声がそれに混じる。
「友人?なんのことだ?」
惚けた口調で荒木が返す。
「じゃあ、教えてあげよう」
荒木が手を止めた。
「君の父親と母親は職場結婚だということは君も知っているよね。
私も当時、同じ中学の教師だった。
実は最初は君のお母さんは私と付き合っていたんだ。
二ヶ月ほどだったが、私は君のお母さんと結婚するつもりだった。
肉体関係はなくプラトニックな恋愛だった。
ところが君のお父さんが途中で、
我々の中学に欠員が出て赴任して
きたんだ。
すぐだったよ。君のお父さんの
強引な押しに、お母さんが靡いてしまったのは。
わたしはこの通り小太りの若禿げだ。
二枚目でスマートな藤村に勝てる
筈がない。
君のお母さんの優子さんは直ぐに藤村の赤ん坊を身籠ったよ。
そして二人は結婚して、優子さんわたしの元から永久に去った。
わたしの悔しさがわかるかい?
結婚式で同僚として祝辞を述べ
た私の血の涙。無念さが………。
君のことは高校生の頃から見ていたよ。そしていつかと思っていた。
だから君の就職も全て、この日の
ためにしたことなんだ」
荒木の声音は全く抑揚がなかった。
「……そんな……わたしに責任は
ないじゃないですか……酷すぎます……教頭先生の逆恨みです……」
ブラのホックを後ろから白石が
ピンと片手で外した。
「ブルン」とDカップの乳房と
桜色の乳頭が弾け出る。
「ヒッ……」と綾乃は両手で胸を隠した。
「綾乃先生は優子さんに似て、
美し過ぎた。それに生まれてきた
ことが君の罪だ……」
荒木はバックの中から電気マッサージ機を取り出した。
「綾乃先生、荒木教頭は道具を
使うのがお好きなんだ。
教師はスケベが多いじゃなくて
変態が多いに訂正させてもらうよ」
白石は女教師の手首を掴み、
後ろにねじ曲げて、紐であっという間に後ろ手に縛りあげた。
電気マッサージ機が威嚇するようにあてた首筋から、乳房に移動する。
卑劣で狡猾な教育者はゆっくりとスイッチを入れた。
鼠径部からデルタゾーンを這い廻ったデンマが、ショーツの上から股くぐりにあてられる。
女教師の悲鳴が上がった。
振動がクリトリスに響き、
瞬く間に達しそうになる。
もう、ショーツのクロッチは
しとどに濡れ蜜を垂れ流していた。
何度も達する寸前で焦らし、
荒木は女教師を追い込んでいく。
「いや……いやぁ………」
振動に尿意が切迫する。
白石が後ろから乳房を揉みしだきながら、抱き抱え座りこむことを許さない。
甘い快感が弾かれる乳首から、
尿意とむず痒い快感が女性自身から突き上がる。
「どうしました?綾乃先生、
ここですか?ほら、ここ」
膣前庭に押しつけるように
ぐりぐりとデンマを押しつけると
綾乃は下肢を突っ張らせた。
「あ……ダメえっ!……」
尿道が限界を越えて決壊した。
若く健康な尿が迸る。
「あ~あ、出ちゃった~」
白石が小水が溜まる畳に視線を落とした。
全て出しきるのを待って、デンマは陰核へと押しつけられる。
「ウウッ、ヒィーッ、ああッ……」
綾乃は苦悶の表情を曝し、顔を
振りたてる。
デンマのモーター音に綾乃なソプラノが重なった。
アクメの瞬間は壮絶を極めた。
(ああ………いっちゃうよ……いっちゃううう……)
胸の奥でもう一人の自分がイケと煽った。
「ほら、綾乃先生がイクぞ」
白石の言葉が飛ぶ。
「いやぁ……うんッ、ううん……」
まるで空に飛翔せんばかりに爪先立ち、腰を前に突き出し綾乃は痙攣した。
布団の上に寝かされた綾乃は、M字開脚の正常位で荒木に貫かれた。
手の拘束は解かれたものの、性器はアクメの余韻に疼いている。
「いいね、綾乃先生。
家のビヤ樽妻やソープ嬢とは
やはり違う……」
荒木は綾乃の中の構造を確かめつつゆっくりと腰を使う。
スローセックスに近いものだ。
「いや、相性もいいんじゃないですか……綾乃先生、感じてみえますよ」
白石は傍らで尿と愛液に濡れた
ショーツを、指先でくるくる回していた。
気をよくした荒木は深くゆっくりと突き上げ腰を回す。
「ハアハア」と女教師の喘ぎが高まり、たまらないとばかりに鼻にかかった声が漏れる。
荒木が唇を重ねると綾乃も舌を絡めて鼻を鳴らした。
少しずつ荒木の腰使いが積極的に
なっていく。
荒木の太った腰を綾乃の太腿が
締めつけ始めた。
「綾乃先生、遠慮はしなくて
いいから、こうしたら……」
白石は綾乃の足首を持って、
荒木の腰の上でがっちりと交差させた。
「これはたまらんな……」
荒木が乳首を舐め吸いながら、ホクホク顔で白石の方にチラっと
視線を流した。
「綾乃先生、教頭先生に甘えなよ。自分から腰動かして感じるんだ」
綾乃は白石の奸計におずおずと腰を振り始める。
たちまち、女教師はよがり泣きを
始めた。
それに合わせるように荒木も
抜き差しを速める。
「どうだ……これがいいんだろ……
綾乃先生……」
「いやァ……感じる……ああッ……感じるう……」
綾乃は妬けるような頬を荒木の
首っ玉に押しつける。
(これは完璧に綾乃先生は気をやるな)
腰をもたげ廻し、ガマ蛙のような荒木にしがみつく綾乃の姿を見て白石はそう確信した。
「綾乃先生……気持ちいいと言いなさい。教頭先生、気持ちいいと!……」
荒木は耳元で囁くと大腰を突き入れた。
「いや……恥ずかしい……教頭せんせい……あっ、あっ……気持ちいい……気がおかしくなるう……」
自らの言葉に煽られるように、
綾乃は腰を滅茶苦茶に振り立てる。
もはや女教師の目眩く絶頂はすぐそこだ。
白石はスマホのビデオを構えた。
顔の入るアングルを決めて、余すことなくその瞬間を記録するために。
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