「この前より上手くなったな……」
俺のモノがお嬢さんはよっぽどお気に召したらしい!」男の嘲笑い揶揄するような言葉が飛ぶ。
遥香は男の指示通りに舌を男の睾丸から竿にかけて丁寧に舐め這わせていた。
「そろそろ本格的にやってもらおうか……」
オーガズムの興奮から醒めぬ女子大生は頷くと男の亀頭に舌を何度も這わせた。
唇を亀頭に重ね、ゆっくりと口を開けて頬ばっていく。
「風俗嬢も真っ青だ……」
フェラチオを強要しておきながら
男はなぶることをやめない。
(ああ……こんなことまで……もうあの人には会えない………)
遥香は胸は絶望感で多い尽くされていた。
瞼を閉じ亀頭を愛しそうに咥え、
顔を前後に揺すりたてる。
女子大生の沈静化した性の欲求は再び燃え上がった。
鼻から棒のような息を吐き、
舌を使いながら顔を前後に律動させる。
ミディアムボブの髪は乱れ
額には玉の汗が浮いていた。
再び花蜜が秘裂から大陰唇に溢れ流れる。
遥香はくぐもった獣の声を喉の奥から噴き上げた。
「おまんこたまらんだろ。またすぐ嵌めてやるからな」
女性器の蔑称を口にして高ぶる男は、遥香の頭に手を置きながら満足そうに頷く。
(もう……どうにでもなれ……)
女子大生は頬を窪め、怒張を咥えた顔を狂ったように前後にスライドさせた。
あの日から一週間。
智基からの頻繁なLINEも既読スルー、着信も一度も出ることはなかった。
もはや遥香には智基の前に出れる
女ではないという思いがあった。
あれから毎日寝る前に掛かってくる野島からの電話。
TELセックスへの誘い。
そのテクニックも野島は巧みだった。
部屋でスマホを傍らに、ギシギシとベッドを軋ませてのマスターベーション。
通話が終わっても性欲は治まらない。
以前はクリトリスを愛撫して、一度オーガズムを得れば終わっていた。
今は二本の指を膣口に挿入して激しくピストンし何度も達しないと満足できない。
しかも興奮し性の絶頂を得るために空想する相手は智基ではなかった。
夕方届いた宅配の小包が机の上に置いてある。
贈り主は女の名前。もちろん偽名。
本当の贈り主は-野島。
中身は「オルガスター」という名のバイブレーター。
遥香は箱を開けたとたん息を飲んだ。
(なに……これ……)
何に使う物なのか性に疎い
女子でさえ想像できた。
(こんなの家族に見つかったら
大変なことになる……)
即座にこの破廉恥な物を処分することは当然のことだろう。
しかしそれとは裏腹に心拍の上昇。妖しい疼きが下半身から衝き上がる。
遥香はそのまま箱の蓋をしめた。
(明日に必ず捨てよう……ダメなら裏の竹林に埋めよう……)
そう自分に言い聞かせる。
その日初めて野島からの電話は
午前0時になってもなかった。
明け方四時-ベッドの上で性を激しく満たす若い女の姿があった。
一糸纏わぬ姿で大きく股をM字に開き、丸っちい尻をお嬢様育ちは揺さぶりたてていた。
家族の寝静まる中でアクメが連続で暴発する。
机の上の箱は空いていた。
「……いく……ああ………いきます……また……いくう!……」
無機質な電動音がオルガの呻き声と重なりリンクする。
ベッドの脇のスタンドライトが汗にぬめ光る女子大生の股の奥を無情にも照らし出していた。
完
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