夕闇が落ちるとは広人は綾川家の
裏口に戻ってきた。
すでに浴室に明かりが灯っている。
「しまった!」
広人は音もなく浴室に忍びよる。
(違った……)
浴室のへの声掛けに応える声は男性のものだった。
女子大生の兄か弟だ。
再び、離れて様子を伺う。
浴室の電気が消えて、半時間ほど
して再び明かりが灯る。
隙間から様子を伺うと一人の女子が浴室に裸で入ってきた。
まだ、幼い体つき。
中学の一年生くらいか?
微かな陰毛と胸の膨らみは確認できたがターゲットではない。
覗いても良かったが、この妹に見つかっては全てが水泡と化す。
広人は場を離れて再び、時を待った。
妹の入浴から一時間もたった頃だろうか?
(あっ!……いつから?…)
肌に纏わりつく蚊を追い払いながらスマホをいじっているうちに、浴室の電気は灯っていた。
広人は音を殺して近付くと、壁にへばりつき半身になりながら
窓の開いた隙間から片目で中を覗き混む。
洗い場の椅子に座り、クレンジングをする若い裸体。
広人の心臓がバクバクと波打つ。
メイク落としを終えた女子大生は
バスタブに浸かるため椅子から立ち上がった。
(すごい……思っていたより……)
広人の目に形の良いDカップは
あろうとする乳房が飛び込んできた。
女子大生の乳輪は狭く桜色の乳首は小ぶりながら清楚さが際立つ。
縦長の臍は育ちの良さを物語って
いた。
煙る湯気に邪魔されてはいるものの下腹部のヘアまでが
はっきりと確認できた。
湯船に浸かる際に腰の括れと
滑らかで豊満な臀部もしっかりと
網膜に記憶する。
最初の夜は上々の首尾であった。
遥香は湯船に浸かりながら、
恋人の智基との愛のやり取りを思い出していた。
女子大に通う遥香と智基が知り合ったのは四ヶ月前の合コン。
学年は智基が一つ上の大学三年だ。
イケメンではないものの、誠実で優しい智基の人柄は常に安心感があり信頼できた。
体の関係は一月前から。
挿入を急ぐ淡白なセックスは達することこそないものの、終わって後の抱擁は愛を感じられ遥香は満足していた。
この日は智基のアルバイトが終わった後に会い、食事をしながらお互の愛を言葉で確認。
家の近くまで送ってもらった。
その別れ際に愛情の証としてのキスを二人は交わしていた。
(もう少し一緒に居たかったな……
でもあんまり遅いと親の干渉が強くなる………仕方ないかぁ……)
苛立ちを覚えつつも、自分を
納得させようとする。
智基からは自宅に入るとLINEが
あり、今日のお礼が述べられていた。
そのような真摯な態度も智基の良さである。
遥香は湯船から出ると、椅子に座り鏡に映ったバストをゆっくりと
下から持ち上げるようにマッサージする。
(イケてる…イケてるよ遥香……
少ししょってるとも思うが……間違いじゃないよね……)
遥香は一人上機嫌で呟く。
先ほどのキスの余韻と自己陶酔感
からか、遥香は急速に身体が熱くなるのを感じていた。
若い娘の健康な性欲。
(少しくらい……いいよね………)
オナニーを覚えたのは中学三年の時。
しかし真面目で自制心の強い遥香は高校入学以降は週に一度と決めていた。
女子大生は自分の胸を優しく揉みながら、ゆっくりと右手を股間に滑らせていった。
三度目の覗きの最中、
広人は目を疑った。
湯船を出た女子大生のまさかの恥態。
危険を犯してスマホを取り出し蒸気に浮かぶ美貌の女子大生の秘めたる自慰行為にビデオをまわす。
瞼を閉じ、指の動きを速める娘は口を開けて切なく喘いでいる。
それを撮影する男は目をギラつかせて股間をジーンズの上から握りしめた。
(もう、覗きなんかケチなことは
どうでもいい……このビデオさえあれば……)
才色兼備の女子大生の頭上にドス黒い雲が急速に広がり始めていた。
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