飼い主と子犬の集会は、1ヶ月に1度位の割合で開かれた。
初回は操を驚かせる意味もあって過激な事にななった。
しかし2回目以降は、子犬は裸にはなったが、初回のような拷問をされることはほとんど無く、満里奈と光は、自分の子犬自慢と可愛がってるのを見せ合うような感じだった。
操も、二人のお姉さんに色々聞くことが出来てありがたかった。
二人とも一人っ子で、操を可愛がってくれた。
操が明日香からされた事を話すと、
「明日香様、本当に厳しいんだ..」
「操ちゃんを責めるだけみたいだよね。」
「お姉様や光様みたいに、可愛がってくれないよね。」
と同情された。
成績が上がったことも話したが、
「たぶん操ちゃんが学年トップになるまで、勉強させられるよ。」
と言われた。
自分の頭がそれほど良くないと自覚している操にとっては、それも気分が暗くなる原因となった。
操は、自分の前の子犬、鈴ちゃんの子とについて聞きたかった。
何度目かの会合の時、菜穂がつい口を滑らした。
「私、聞いたことあるんだ。」
菜穂は飼い主3人が「鈴とその母親を処刑した」と話しているのを、偶然入っていたクローゼットで聞いてしまった。
鈴が母親に話したらしく、母親が明日香のところに連絡してきた。
それで、母親を呼び出して、娘の鈴と共に散々恥ずかしく惨めで、苦痛を伴う方法で拷問し、最後は雪の中で処分した。
そんな話だった。
さらに
「そんな写真、見たことある。」
と言うのだ。
光が収納し忘れた机の上の書類をきちんと片付けようとしたら、カラープリントされた画像が一枚入ってた。
それに、全裸での鈴とそのお母さんらしい女性が写ってた。
場所は雪山らしく、二人とも全裸で縛られてて、股間から出血してて足元の雪が赤く染まってた。
操から強くお願いされて、菜穂はそこまで話してしまった。
写真が写されてから二人がどうなったか、処分って何を意味するかまでは分からない。
操は、きっと二人とも...、と悲観的にならざるを得なかった。
明日香様から処分される時は、私だけでされよう。
そう思った。
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