ふと、意識が戻った。
目を閉じてからどれだけ時間が経ったかは、わからなかった。
けれど、目が覚めた瞬間に『遅刻』が頭をよぎる時と同じような感覚で、自分が寝てしまってからそれほど時間が経っていない・・・とゆうおかしな確信だけは感じていた。
それは、一度寝入ってしまうと 大学に遅刻しても起きない俺にとって、初めての経験だった。
もしかすると、たまたま今日の飲み会に遅刻して、自分では意識していなかったが、いつもよりアルコールの量が少なかったせい・・・なのかもしれかい。
目はまだ開いていない。
しかしなぜか、この日だけ意識がはっきりとしてきた。
「・・・ちょ・・・ダメだって」
麻衣子の声が聞こえた。
「良いだろ?ほら・・・コレ・・・麻衣子だって、もう濡れてんじゃん」
佐藤の声が聞こえた。
「ちょ・・・あっ・・・あ・・・ダメだって・・・もぅ・・・」
「へへ、ほら、俺もこんなんなってるよ」
「コーーーラ・・・だから今日はダメだって・・・」
「いいから・・・ほら・・・そうそう・・・」
そんな会話の後、俺の耳には チュッ・・・クチュッ・・・クチュッ・・・チュッ・・・クチュッ・・・とゆう音が聞こえてきた。
心臓を締め付けられるような気がした。
何が行われているのか、心が理解していた。
激しくなる心臓の鼓動が、うるさかった。
額に汗が溢れ、滴になって垂れるのを感じた。
「あ~・・・やっぱ良いわ・・・」
クチュッ・・・チュッ・・・クチュッ・・・クチュッ・・・
「マジで麻衣子のフェラ、サイコー・・・」
クチュッ・・・クチュッ・・・チュッ・・・クチュッ・・・
信じられない。
何が行われているのか確かめたくない。
けれど俺は、静かに目を開けた。
※元投稿はこちら >>