男は、母のクリトリスに刺さっていた針を抜き取った。
しかし、ただ抜いたのではない。
刺さった向きに真っ直ぐに抜くのではなく、斜めに傾けたり、グリグリと捏ね回したり、出来るだけ母に苦痛を与えながら時間を掛けて抜いていった。
母は、「ヒィー!」「痛いーっ、いやーっ!」「もうやめて!」と、小さな子供のように、激しい苦痛の叫びをあげた。
それほど太い針ではなかったが、抜かれた痕の穴からは、血が出ていた。
「さあ、麻佑ちゃん、舐めてみなさい」
男から促されて、麻佑は自分から口を母の性器に近づけた。
やっと針を抜かれ、神経を引き抜かれるような激痛がやっと収まり、ズキンズキンと疼く痛みにと変わった母は、固く目を閉じて、ゼイゼイと荒い息をしていた。
男の声を聞いて、再び娘が自分の汚れた部分に口を当てようとしているのを知ると、薄く目を開けた。
下を見下ろすと、娘の頭が自分の股間に埋まろうとしている。
「やめて!やめなさい!」と言いたかった。
母として、言うべきだ。
しかし、もうその気力も残っていなかった。
肉体的には、柔らかな舌で舐められるのなら、針や火や荒縄で、一番敏感な部分の柔肌を痛めつけられるより苦痛は少ない。
でも、女の身体で一番汚なく恥ずかしい部分を、まだ男を知らない思春期の女の子、それも自分の実の娘から舐められるのだ。
本来なら、可愛い娘がその様な汚なく辛いことをされないように守ってあげるのが、母親の義務なのに..。
結局母の口から出たのは、小さな声で「麻佑ちゃん、ごめんなさい..」だった。
麻佑は、母が自分を生んでくれたところに、舌を伸ばした。
血の鉄のような匂い、苦痛の中でかいた汗の匂い、女性独特の生臭いような酸っぱいような匂い、さっき管で取られたものの、クリトリスの針を抜かれた時にまた漏らしたおしっこの匂い。
もちろん思春期の女の子にとって、心地よい匂いではない。
病的な性癖がある男性の中には好む人もいるだろうが、性について敏感な思春期の女の子にとっては、例え実の母のものでも、絶対に舐めたりするものではない。
しかし、麻佑は舐めた。
目を閉じ、舌を尖らせて、その先端で母の割れ目の中を探るように舐めた。
麻佑の舌がクリトリスに触った時に、母は「ヒッ!」と小さな悲鳴をあげた。
もちろん傷に触って痛かったのもある。
しかし、こんなにめちゃくちゃにされたクリトリスなのに、柔らかく温かい娘の舌が触ったことで、自分も思春期だった頃、初めてその部分に指を当てた時のような、痛いけどいやらしい、気持ち悪いようでもっとされたい、そんな感覚を思い出してしまった。
「どうだ、お母さんのクリトリス、分かるか?」
「あれだけ拷問されたから、腫れ上がって分かりやすいだろう。」
「僕が良いと言うまで、舐めてあげなさい」
側で娘に指示している男の声が、恐ろしい悪魔の声のように聞こえる。
「クリトリスにぴったり唇を付けて、チューッて吸ってみなさい。」
ああ、やめて!お母さんにそんなこと、しちゃダメ..。
「舌でクリトリスを捏ね回すように..」
うっ、そんな..。あっ、だめ..。なぜ?
なぜ、麻佑ちゃん、そんなに...。
言葉になって口からは出なかった。
母の口からは、「はあっ!あっ、ああ!」と、むしろ淫らにも聞こえるため息だけだった。
麻佑は、男から言われるままに、母の性器を舐めた。
そうすれば、男が母の拷問を赦してくれる、その言葉を信じて、母を助けたいだけだった。
それなのに、麻佑は自分の舌の動きによって、母が痛みを感じるだけでなく、性的ないやらしい感覚を受けているのではないか、と思うようになってしまった。
母が時々「あっ、ひっ!」と言う声は、痛みを訴えてるものとは思えなかった。
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