男の手によって、母の肛門から出ている管を塞いでいたクリップが緩められた。
あっという間だった。
麻佑の腸内に、熱い物が勢いよく入ってくる。
反射的に肛門を締めようとしたが、全く効果がない。
ほんの数秒だった。
お腹、裂けちゃう!
本当にそう感じた。
麻佑のまだ小さな大腸では、母の体内にあった4リットル以上の水、グリセリン、便の混合物を呑み込めるはずがない。
激烈に膨らむ腹部の痛みの苦しみと、その膨張のために胃が圧迫されたのか、前日から固形物は食べていないのに、強い吐き気を覚えて胃液を吐き出した。
腸内への激しい注入は、また突然止まった。
実際に男がクリップを緩めたのは、ほんの数秒だった。
それでも四つん這いの麻佑の腹部は、外から見ても明らかに膨満している。
力なく口から胃液を吐いていた麻佑は、男から腕を取られて立たされた。
また姿見の前に引き出される。
その鏡に写った姿は、まるで痩せた妊婦のようだった。
しかし、その腹部に入っているものは、将来生まれる可愛い胎児ではない。
ほんのさっきまで、隣で泣いている母の腸の中に入っていたものだ。
「お母さんのうんち、麻佑ちゃんのお腹に入ってしまったね。」
半分はウソである。
入ったのは母の腸内に入っていたせいぜい半分、多分実際はもっと少ないだろう。
男は、この拷問の危険さは十分に分かっているつもりだった。
男としては、
もしかしたら、腸が裂けて麻佑には万が一のことがあるかも..。
との恐怖を味わいながらの拷問だった。
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