男は部屋の隅から、銀色のトレイに載せた何本ものデイルドーやバイブを持ってきた。
細いのでも普通の男性のチンポくらいの大きさ。
大きいでは、直径が5センチ以上もある。
男性経験があり、出産経験がある女性なら、使い方次第では快感も感じられるだろう。
しかし、男の指一本で膣が裂けそうな苦痛を感じた麻佑には、拷問、いや処刑の道具にしか見えなかった。
あっ、やっぱり私、ここでお父さんに処刑されるんだ..。
きっと膣が裂けて、いっぱい血が出て死ぬんだ。
そう思ったが、恐怖より悲壮感の方が強かった。
もう仕方ないもん。
お母さんがお父さんを裏切ったんだから、お母さんの分身の私が拷問されるの仕方ないよ..。
でも、お父さんが私を虐めるので、お母さんを助けてくれたらうれしいんだけど..…。
男が最初から最後まで麻佑に苦痛の拷問を繰り返していたら、さすがの麻佑でもここまで健気にはならなかったかもしれない。
男は麻佑に対しては、苦痛と性的な快感を交互に与えたつもりだった。
そして、それは麻佑の心に、男は優しく拷問してくれてる、と言う歪んだ気持ちを抱かせるのに成功した。
麻佑は、吊られたまま、膣に太い異物を刺し込まれるものと思っていた。
しかし、男は麻佑を吊りから下ろした。
健気に男の責めを受けてはいたが、実は麻佑の心身が限界近くに来ているのを、興奮しながらも男は気がついていた。
「麻佑ちゃんは頑張った。
もう夜遅くになっているから、今日の拷問は終わりだ。」
男の声に麻佑は戸惑った。
もしかして、私の代わりにまたお母さんが...。
そんな麻佑の心配を察知してか、男は言った。
「これから二人とも身体を洗ったら、またゲージで眠るんだ。」
二人は裏庭に連れていかれた。
空に、寒い冬の月が出ていた。
男がくれた普通の石鹸とバケツの水で、髪の毛から足まで全身を洗わされた。
肌に優しい女性用のボディーシャンプーではない。
打たれたところ、焼かれたところ、挟まれたところ、引き裂かれたところが痛んだ。
洗い終わると、全身に男からホースで水を掛けられた。
男が古くても大きなバスタオルを与えてくれたのを、二人はありがたく思った。
全身が冷えきり、唇も紫色になって、やっと室内に戻された。
二人でゲージに入れられる前に、バケツにだが排尿を許してくれたのも、男の情けがありがたかった。
お互いのおしっこを飲ませなくてはいけないのだろうか、と危惧していたからだ。
さらに、ゲージの中に入れられてから、二人は温かいスープさえ与えられた。
二人がそれを飲み終えると、男は灯りを消して部屋を出た。
今日はこれで終わったけど、明日はまた酷い拷問が待っている..。
そう思うと眠れない筈だった。
しかし、麻佑は母と抱き合ってボロ毛布のに包まれ、その暖かさの中で、次第に頭がボーッとなってきて、眠りに落ち込んだ。
母もそうだった。
温かいスープには、催眠剤が入れられていた。
※元投稿はこちら >>