「・・・すげぇ」
細い指がスカートを捲ると、下着のない下半身が現れる。
佐藤祥太と加藤健二は、黙ったまま見つめている。
2人ともが興奮に強張った顔で、強い視線を麻衣子に向けている。
「マジで履いてないんだ・・・」
「・・・もしかして、濡れてる?」
麻衣子は真っ赤になった顔を逸らし、歯は耐えるように下唇を噛んだ。
心を覆い尽くす羞恥に震えながら、クラスメートである2人の・・・彼氏であるはずもなく、全てを奪った直樹ですらない言葉と視線に耐えている。
恥ずかしくてしかたがなかった。
けれど、それだけではない『何か』を麻衣子の心は感じていた。
それは、麻衣子は気付いていなかったが、直樹からの行為に芽生えていた。
いや、本当は元から持っていて、それを掘り出され育てられたのかもしれない。
直樹の部屋の薄い壁の向こうから聞こえていたテレビの音が、快楽に喘ぐうちに消えた時にもその感情を感じていた。
窓の隙間に誰かの・・・いや、隣に住む男だとわかりきった視線を感じた時にも喘ぎながら、はっきりとその感情を認識していた。
廊下でアパートの住人とすれ違った時にも心に湧いているのを感じていた。
意識すればするほど顔が熱くなった。
何度否定しても、心に変態の文字が湧いてくる。
鼓動は高まり、愛液が溢れた。
そして、2人の言葉を遮り、直樹が口を開く。
「・・・触って確かめてみるか?」
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