「やべっ!」
彼氏が急に言った。
そして直樹と麻衣子の視線の先で、バツの悪そうな表情になる。
「どうした?」
直樹が聞くと、話しにくそうな顔で麻衣子を見る。
そして何度も問い詰められ、ようやく申し訳なさそうに麻衣子を見ながら、来週の金曜日にアルバイトを入れてしまったと白状した。
その日は彼氏と麻衣子が付き合い始めて9ヶ月目の日だった。
ごめんっ!と勢いよく謝りながら、立ち上がって頭を下げる。
麻衣子は謝る彼氏を見ても、そう言えばキスを迫られてから1か月が経ったんだとゆう印象しか感じていなかったが、すぐに怒った表情を作った。
それが本心であるはずのない事を知っている直樹は、こみあがる笑みを抑えるのに必死だった。
クラスの全員が笑いながら彼氏を見ている。
クスクスとゆう笑い声の中で、ようやく麻衣子は彼氏を許した。
そしてその日の夕方、直樹の家のベッドの上で、麻衣子の処女が来週の金曜日に失われる事が決まった。
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