木曜日。
2時間目を終えた休憩時間に、クラスの席に座る麻衣子の隣に直樹が立っていた。
身体を屈め、左手を麻衣子の机に置いて何かを話している。
クラスの雑音に掻き消され、その声は誰にも聞こえていない。
そして麻衣子のその表情が欲情を示しているとは 誰も想像すらしていない。
「今日はアルバイトの日だね」
「うん」
「我慢できない?」
「バカ」
「舐められたい?」
「ちょっと・・・・聞かれちゃうよ」
「誰も聞いてないって、ほら」
直樹は視線を周りに向ける。
麻衣子も同じように自分の周りを見渡して、恥ずかしそうに「・・・もぉ」と言った。
「舐められたいんでしょ?」
「・・・うん」
「我慢できない?」
「・・・うん、ガマンできない」
「乳首、舐めて欲しい?」
「うん、乳首舐めてほしい」
「クリトリスも?」
「うん、クリトリスも舐めて欲しい」
「俺に?」
「うん、直樹に早く舐めて欲しい」
誰かが横を通り過ぎるたびに声を小さくしながら会話が続いていく。
誰かに聞かれれば困る言葉だが、興奮を抑えられない。
麻衣子は直樹にだけわかる欲情しきった顔で答えていく。
「うん、直樹のチンポ舐めるよ」
「直樹のチンポ、舐めたいよ」
そう答えた時、トイレから帰ってきた彼氏に話しかけられ、会話が終わった。
麻衣子は顔の熱さと心臓の鼓動を感じながら、彼氏に笑顔を向ける。
「何を話してたの?」「なんでもないよ」そう言って誤魔化す。
「昨日のカラオケの話しだよ」そう言った直樹に、彼氏は「ああ」と納得した。
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